電報

 T社長の息子さんがこの土曜日にご結婚なさるそうで、それを聞いたM常務がお祝いに電報を送らせてくださいと言い、T社長がメールで式場などを教え、それを印刷したものを持ってM常務がN部長に電報の手配を命じ、それが私のところへ回ってきた、と。
 費用はM常務が出すから、と言って、製造部・開発部・生産管理部の名前でそれぞれ出す、ことにしてくれ、ということなんだけども。私は電報の手配を過去に1度くらいしかしたことがない。
 ネットって本当に便利だよね、とNTT東日本のページから電報を検索して送ろうとしたら、電話番号を登録して電話料金と一緒に引き落とすか、クレジットカードを使うかの二択しか無いらしい。電話料金と一緒に引き落とすにはあらかじめ登録が必要で一週間かかる、と。おい、土曜日に結婚式だっちゅーねん。一週間も待ってられんちゅーねん。
 M常務のところへ行って、やり方教えて自分で申し込んでもらおうと思ったら、クレジットカード持ってないっちゅーねん。しょうがないので、私がクレジットカードで支払いして、あとからお金を貰うことにして、台紙と文面を選んでもらって…。(えー何でもいいよ、というM常務を叱り付けて、選んでもらった。だってお金払う人が責任持たないと!)
 何回も見直したんだけど、思わぬポカミスをしてたらイヤだな。
 M常務に、
「私、考えてみたら今まで電報をもらうことも送ることも、あんまり無くて。」
と呟いたら、吹き出してた。そこ、笑うところと違うよ!常務!!
「じゃあ、たじんこさんのときは俺がちゃんと出してやる。」
とニヤニヤしながらノタモウタ。きー!
 たぶん、そんなときは来ません。