お母さんは大変だ

 いやー、育児休暇あけの社員が二人戻ってきてから、話題はすっかり子供のことばっかりで、子供もいなくて結婚してもいない私は、ふんふん、と話を聞いたり、あいやーそんなことが、と驚いてみたり。すっかり耳年増になってます。
 新入社員のA君はともかく、同じ部屋で育児経験がないというか、自分の子供がいないのは私だけなので、話題に乗り切れてないような…。へー、ほー、ふーん、ははーぁ、という相槌を繰り返す日々です。いや、その話題が退屈だというわけではありません。新鮮です。しかし、せっかく仕入れた知識が活躍させられないのは、ワタクシの不徳といたすところでありますし。いやーまーそのー…肩身が狭い…。
 ただ、子供の育て方って時代背景もあるし、人によっても方針が違うし、色々だと思うんですが、パートのNさんは80歳ちかい年齢なだけあって、かなり強気に、
「そんなんじゃだめ!」
って言っちゃう人で、傍でひそかにハラハラしてます。だって、子供が具合悪くなったとき、共働きの場合は、奥さんが休むかダンナが休むか、って問題になるじゃないですか。そういうときは実家に預ける、っていう選択肢がない人だっていますがな。奥さんばっかり休むわけにいかないことがありますがな。なのに、今日はダンナが休んでくれた、という話をしているときに、
「男の人を休ませたらダメ!」
なんて言って…今は一応男女同権ですよ…。
 後から、Nさんと話しているときに、そういう話題になって、
「まぁ、そうなんですけどねー。今は女性もどんどん働く時代ですしねー。少子化のご時世、女性が働きながらも育児しやすいように考えていかないと、やっぱりねぇ。」
なんて、なぜ私が必死に説かねばならんのか。
 色々な考え方があって良い。結婚して専業主婦になるもよし、働くのもよし。子供ができて専業主婦になり子供とベッタリするもよし、預けて働くもよし。本人がどうしたいのか、が一番大事。なのに、働きたいという人に、働くなよ、と言うのは何かが違うと思う。上手く言えないけど。