我が家にネコはやってこない

 兄貴から預かるはずだったネコは、貰い手がついたということでした。なんだー、ちぇっ。でも良かったなー。・・・と、思いは複雑です。
 さて、この数日、ネコが来るときに備えて、母と私とで花梨に色々と話して聞かせていたのですが、そのせいか花梨が挙動不審で落ち着かないです。今日も、寝ていたかと思ったら、急に起きてウロウロ徘徊する始末。トイレかなーと一旦外へ出すも、すぐに戻ってきてウロウロ。そのうち、座っている私の足もとへ来たので、
「今日は何だか変だねぇ。体調が悪いのかな、よしよし(撫で撫で)。そうそう、お前に言ってたネコね、貰い手が見つかったんだとさ。良かったね。だから、遠慮しなくて良いんだよ。やっぱり、花梨が一番可愛いからねぇ。」
と言って聞かせたら、しばらくして、おとなしく自分の寝床に入って、グースカ寝ています。やっぱり、ネコがうちに来るなんて聞いて、面白くなかったのかな・・・。
 前回、獣医さんに連れて行って健康診断してもらったとき、
「犬って賢いですねぇ。」
という話になったら、
「人間が思っている以上に、犬は全部分かってますよ、飼い主のことを。」
って言われたのを思い出しました。花梨に限らず、犬は飼い主の心の動きに、すごく敏感。そして、花梨はすごく甘ったれで、飼い主の意に沿うように考え行動するのではなくて、飼い主の関心を常にひきつけておきたいタイプなのだということも、ようやく分かってきました。今更、遅いけれど。そして、花梨に分かるように愛情表現してやらなければいけないのです。言わなくても分かるだろう、というのは、花梨には通用しないみたいです。