母よ

 ご近所のAさん。

 うちの母と、高校時代の同級生。

 話が長いので適当に切り上げた私に
「そんな性格じゃ嫁に行けない。」
と忠告してくれた。

 隣のBさんと仲がいいからって、承諾も得ずに庭の道具を使ったり、敷地を近道代わりに通り抜けたりしていた。(その後、Bさんと絶縁)

 近所のCさんと、カラオケ仲間だったが、ある日を境にCさんに
「あの人と一緒にカラオケなんて、こっちから願い下げ!」
と言われるようになった。

 母がDさんと立ち話をしていたら、わざわざ電話してきて
「あんた、あの時、何の話をしていたの。」
と探りを入れてきた。ちなみに、一時期はDさんと良くつるんでいたが、絶縁したらしい。

 そして、昨日ついに母は絶交することを決意した。先日から、ある事についてズケズケ言われて腹が立っていたが、昨日は決定打が出た(らしい)。

 年を取ってから、こういうふうに周りから絶交されていくって、とても寂しいことだけど、皆が離れていくってことは、それだけの理由があるんだと思う。人間づきあいの難しいところだけど、誰からも好かれて、誰のことも好きでというのが理想だとは思うけど、やはり性格が合う・合わないというのは、ある程度仕方の無い問題とも思う。
 大事なのは、不用意に人を傷つけるような言動をしちゃ、いけないということ。気を使っていても、自分が知らない間に私の言動でいやな思いをしている人はいるかもしれない。(あんまり気を使う人間じゃないし)魚の小骨がノドに刺さる感じかな?
 魚の小骨、たまにノドに刺さっても、この魚は美味しいから好き。でも、その小骨の量が多かったり、刺さる回数が「たまに」じゃなくて「必ず」「年中」になったら、その魚のことがあまり好きじゃなくなって、美味しい部分はあるけど、滅多に食べない、食べたくないって思うようになるんじゃないかな。

 多分、Aさんは自分の発言が、周囲の人間を不愉快にしていることに気付いてない。自分は絶対悪くないって言う人だから。