どうにもこうにも

 今、自分が担当している仕入れで、どうしても納期遅れが出て、生産に支障が出るところがある。毎度のことなんだけど、仕入先だけの問題ではなくて、うちの会社からの注文が、色々な担当から集中してしまうことが一番の原因。で、ついにN次長とTさんが、その仕入先へ打ち合わせに行った。私が帰るころに、二人も帰ってきたけど、顔を見てるとあんまり芳しい方向じゃないなーと思いました。
 で、Tさんが出かけるので、代わりにS溶接さんへ行ってきて、と地図を書いてもらった。場所は近いんだけど、住宅地って苦手さ。個人営業のところは、看板も出てないところが多いから。ここら辺のはずだが、と思って一度車を降りて、庭にいる人に声をかけた。
「すみません、この辺りに、Sさんのお宅はありますか?」
庭にいたオバちゃんは、黙って自分を指差した。つまり、うちだよ、ということ。
「あ、すいません、T技研です。」
無事にお使いは終了。つぎのお使い先は、何回も行ってる所だから、場所はわかるけど、S溶接さんちから直接行くにはどうすればいいかなー、と迷う。迷いながら、住宅地を突っ切る。途中で、細い砂利道が続く。この道、絶対にこのあたりに住む人しか走らない道だよ。行き止まりだったらどうしよう。転回できなかったら、ずっとバックで走るのか・・・。一度、夜道でよく見えないときに、初めてのところを探してウロウロしていて、キャベツ畑に突っ込んだときのことが頭をよぎる。あのときもビックリしたわぁ。車がバウンドするから、パンクしたのかと思って降りたら、キャベツたちが・・・。が、無事に、舗装した道に出た。懲りずに勘を頼りに車を走らせて、なんとか次の取引先に到着。今日のお使いはこれにて終了。