自己分析

 勉強においても、仕事においても同じだと思うんですが。私もエラソウなことは言えた義理じゃないけれど、誰にでも弱点というものはあります。恐喝のネタになるような弱点という意味ではなくて、いっつも同じようなことで失敗するというか。
 パーフェクトってのが理想だけど、世の中そうはいかないっす。でも、失敗ばかりしていると、最悪の場合クビを宣告されることだってあるわけです。人に迷惑かかるし、自分も落ち込むし。良いことありゃしないったら。
 じゃあ、どうするかというと、失敗しないような仕事のやり方を見つけねばなりません。前任者と同じ方法で仕事をしたり、周囲と同じ方法で仕事をしても、その方法が自分に合っているかどうかなんてことは、わかりません。大まかな流れはともかく、細かいところの詰めは、やはり自分次第だと思うわけです。
 一時期、仕事に煮詰まって、救いを求める意味で本を読んだこともありますが、タイトルはご大層なくせに中身がない本が多い。いや、暴言を承知の上で言わせてもらえば、いわゆるマニュアル本というかビジネス書というか、指南書というかには、役立つことなんて殆ど書いてない。少なくとも私にとっては、参考にもならない文章が羅列されているだけで、あんなものに金を払っても自分のためになっている実感がないです。結局のところ、頼れるのは自分だけさ、というある種の悟りを開きました。(誰だ、開き直りと言っているのは。)
 たまにある失敗とか、どーしよーもない失敗はともかくとして、つまらない失敗は何回も繰り返したくないものです。例えば、自分の場合だと、電話の伝言を書かずにいると、伝えるのを忘れるとか、よくしでかします。だから、ムダになってもいいから必ずメモに書き取らないとダメだとか。いつも納期でトラブルを起こしやすいものは、あらかじめ多めに手配して生産の一回分を倉庫に保持しておくとか、リストを作って重点的に確認を取るとか。
 ただ、世の中にはそういう考え方をしない人もいるんだなぁ、と思ってさ。私からすると、頼んだことをいっつも忘れるとかいうのは失敗の一つだと思うんですが、そのことを失敗だとか、人に迷惑をかけてると思う意識が無い。催促してみて、謝るでもなく
「あ、そーでしたね。」
なんていう反応だと、怒る前に腰がくだけるよ、あたしゃ。
 自分のことを自分で冷静に判断するのは難しいことではあるが、必要なことでもあるぞよ、と女王様は言いたい。