夢

 またもや悪夢。どうも、私は映画とか小説とかドラマの影響を受けやすいようだ。
 そして、最近の愛読書が京極堂シリーズで、次に読み出したのが連合赤軍のドキュメンタリー「赤い雪」ということで、なんつーか、まぁこの本たちの影響を受けた結果が恋愛ドラマのような夢を見ることはないだろう、みたいな。
 で、今回の夢は、途中までは忘れてしまったが、私が風呂敷包みを胸に抱えるようにして寒い中を走っているのだ。家に急いでいる。どうもその風呂敷の中は重要なものらしく、絶対落とさないように、と息を切らしながら急いでいる。家に着き、玄関を開けると、既にそこにはライフルなどで武装した人々が!遅かった・・・とガックリする私。その風呂敷包みを寄越せと迫られる私、抵抗する私。が、なぜか武装集団は力ずくで奪おうとはせず、私が隙を見せるのを待っている様子。私は包みを肌身離さず抱えている。家には母がいるが、別に普通の顔してコタツにあたっているだけである。抵抗するわけでもなく、私を説得するでもなく、全然関係ないって顔でテレビを見ている。包みの中身が何なのか、私自身が分かっていないのに、これは武装集団には絶対渡してはいけないということだけは分かっている。が、彼らの様子を見ていると、元々私はまったく関係のない人間で、たまたまその包みを預かってしまったから関係者で、預かったものの中身の内容も分かっておらず、よって何が武装集団にとってマズイ事態なのかもわからず、武装集団はその包みさえ手に入れられれば大人しく退散するつもりで、しかも私を殺したり傷つけたりすることは避けたいと考えているらしい、と分かってきた。が、私は包みを彼らに渡したくないので、なんとか警察にこれを届けたいと思った。そして、武装集団は兵士のような訓練は受けてないようで、動きがバラバラである。そこで私は奴らの隙を狙い、自宅から脱走(ってのも変だな)する。しかも、なぜかパジャマ姿である。というのも、武装集団の人がウロウロしている中で、なぜかご飯を食べたりお風呂に入ったりという日常はちゃんとこなしているのである。そして、夜は寝るのだ。が、風呂敷包みだけは手放さない。で、その包みを抱えて寒い夜に外へ飛び出した。しかし、その武装集団の中に、一人血の気の多い人間がいた。再三私に包みを寄越すようにと脅しをかけ、何回もライフルを向けた。「お前を殺すことなんて、簡単なんだ。」「いっそ、殺してしまえばいいんだ。」でも、武装集団のリーダーが、それを許さなかったのだ。その度に諌められる血の気過多な男。しかし、私が脱走したときに、真っ先に追いかけてきたのも、この血の気野郎である。彼はここぞとばかりに私を追い詰めてきた。私は慌てて走り出したので、サンダルを履いている。走りづらい。すぐに追いつかれた。時刻は夜だが、夜中ではない。追い詰められた私は、近所の家の玄関まで逃げ、チャイムを押す。そして、そのときに知らないオッサンが通りかかる。血の気野郎は、まさにライフルの引き金を引こうと思っていたのに、思いがけず他人が通りかかって怯む血の気野郎。そして、そのときにチャイムを鳴らした家の住人が、玄関まで出てきた。扉が開いた瞬間、スキマに体をねじ込むようにして押し入る私。あまりのことに驚くおばちゃんを尻目に、玄関を閉め、私は「警察を呼んでください。すぐ!すぐ!すぐ!」と怒鳴った・・・。
 ここで目が覚めた。今回は時計を見たら、4時半。勘弁してくれ。そして、ものすごくトイレに行きたくて、仕方なく寒い家のなかをズリズリと。トイレを済ませたら、ちょっと気持ちが落ち着いてきて、再び布団で温まる。
 が、夢の中での追い詰められた気持ちを引きずり、ちょっとショック状態?ここまで追い込まれる夢を見るなんて、自分が考えているよりずっとストレスを感じているのだろうか。あの武装集団のシチュエーションは、明らかに「あさま山荘事件」が影響している。でも、本はまだ最初の数ページしか読んでいない。その「あさま山荘事件」の概要の部分で、これは映画(DVD)で見て大方知っている情報だから、なんで今更夢に見るのかが分からない。
 深呼吸を繰り返しているうちに、再び眠気が訪れてくれた。が、寝起きは悪かった。