仕事の風景

 たじんこの脳みそは、相当いかれているようです。うーむ。自分で受け取った部品、変なところに放り込んで、無くした騒ぎを起こしちまいました。自分が一番信用ならない。トホホ。
 さて、先日K社のK氏に”ギャフン”と言わせる計画は、なかなかうまくいきません。そもそもK氏からして、私をおちょくってやろうと思っていることがアリアリ。が、ここで負けるものか。
 今日も電話をかけてきて、ヒソヒソ声で
「おはよーございます。」
と寝起きごっこをしているので、
「そのネタはもう使いましたよ。同じネタは使っちゃダメ。」
と言うと
「えええーっ、同じネタはダメなんすか。欲張りだなーっ。」
何を言ってんだ、芸人は常に新境地を目指さないと。

 K氏と同じくネタ提供に尽力してくれているのが、N次長。K電業のAさんが、N次長の注文承認印を見間違えて、N次長に電話をくれました。なにやら話しているのを尻目に、私は悠々とコーヒーを淹れてました。自分のぶんだけ、しかもインスタント、しかも休み時間でもないのに。が、Aさんの電話は本来なら私宛に電話をするべき内容だったらしいです。で、N次長、
「はぁはぁ、それは、たじんこちゃんの分ですね。」
おいおい、ちゃん付けしてるよ。で、私が他へ気を取られている間に、さらに余計な一言を加えたらしい。
「はい、お電話代わりました。」
と、かっちょよく応対に出た私に、Aさんが
「うらやましいですね。今、Nさんが『たじんこちゃんは僕の彼女だから宜しくね。』っておっしゃってましたよ。」
ぐえっ、ごわっ、なんちゅーことを!誰が彼女なんだ、しかもまだそんなにジョークを飛ばす仲になっていないAさんに!ちなみにAさんは女性なんですが、話しているとかなり仕事が出来そうなイメージを思わせる方です。
 せっかく、かっちょよく電話に出たのに、やる気が無くなったよ。何とか用件を終えて受話器を置いた途端、N次長は私に怒られてました。
「な、な、なんてことを言うんですかっ。誰が彼女だっ。」
もー、孫が二人もいるくせして。
 ちなみに、N次長と私とは、ちょうど2回り年齢差があります。で、干支が丑なんです。何かのときに、その話になって、第三者
「N次長と、干支が同じなんですよ。」
と言ったら、年齢差を1回りにサバ読もうとしたのもN次長です。で、私が例によって(?)ツッコミを入れた後に
「24歳違うっつったら、親子ほどに年が違う。」
と言うと、激しく抵抗しておりました。いや、24歳でパパになってる人だってたくさんいるって。N次長は、もうちょっと後にパパになったようですが。まさかお兄さんの気分でいるわけではあるまいな?
 というわけで、K氏をギャフンと言わせられずに、自分がN次長に言わされました。