花梨

 花梨は相変わらず元気です。急に昔のおもちゃを引っ張りだして、一人でドタドタ暴れていることもあるくらい、元気です。
 先日買った「おしゃれ工房」には、吉本ばななさんのエッセイが連載されていて、2月号は犬ネタでした。10年以上飼った愛犬が実家で息を引き取ったことから始まって、愛犬にまつわる思い出話のエッセイでした。こういう話は涙なしでは読めません。自室で鼻をすすりつつ、メソメソしながら読む私。こんな顔、会社の人に見られたらさぞや吃驚されるに違いない。絶対見せられん。しかも、鼻が垂れてきたので、ティッシュを突っ込んだりした日には・・・。
 花梨は来月で満9歳を迎え、押しも押されぬシニア犬になります。(今でもそうか)なるべく長生きして欲しいですが。吉本さんのエッセイを読みながら、自分は花梨のいない生活なんて耐えられるだろうか、耐えねばならん、悲しみの山は越えられるとは思うが、そのためにどれだけの時間が必要だろう、と余計なことばかり考えてしまいます。
 多分、ペットを飼っている人の中には、私と同じ不安を抱えている人がたくさんいるんだろうな。自然の摂理って、時に残酷ですねぇ。一方で、先日の新聞で見かけたように、ゴミを捨てるが如くペットを捨てる人間もいて・・・。もちろん、中にはよんどころない事情で変えなくなった人がいることは承知してますがね。頭では理解できても、やはり不快感は消えないです。
 花梨を我が家に譲ってくれたお宅は、譲る前にたじんこ家について、近所の知り合いに聞き込み調査をしていたようですが(笑)、そのくらい慎重であって当然ですね。幸い、その近所の方々が
「たじんこさんちの親子は、動物好きの上にバカがつくほどだから。」
と、保証してくれたので。どういう保証じゃ。