休日の風景

 連休二日目。お茶のお稽古、本日は「盆香合」。最近、炭点前を何回もさらっているおかげか、体がスムーズに動くぞ。やはりマジメにお稽古しないとな。その後、続けて逆勝手のお点前を。大炉は2月限定。こういう期間限定のお点前は、やはりその時期にお稽古しておかないと。ここ2年くらい、逆のお点前をしていなかったような気がする。すっかり忘れていた。
 午後、ペアーレが休みなので、母のアッシーとして働く。月命日なのでお墓参りして、それから魚屋、長崎屋。いつものコースじゃ。佐野で迷った末に買わなかったDVD「アイ、ロボット」を買う。春夏のかぎ編みの本を立ち読み。
 帰ってきたら、お一人様上映会の開始。まずは、2月の頭に届いた「ロード・オブ・ザ・リング王の帰還」をば。ああ、なんかね、見るのが怖くてまだ見てなかったのよ。既にスクリーンでも見たし、4枚組みが待てなくて、普通のDVDも買っちゃって見ていたし。公開されなかった映像も追加されているというし見届けねば、という思いと、本当に終わっちゃうのだという思いが交錯している。まったく、たかが映画に大げさな。やはり、これは見ないといかん。サルマンの最期、ファラミアとエオウィンの恋。劇場版ではカットされていたけど、大事な部分じゃ。それにしても、エオウィンというキャラクターが、今ひとつ完全に書ききれていないと思うんだけど。檻に閉じ込められることを何よりも恐れるという、ローハンの乙女であるエオウィンは、美しい人であり強靭な精神の持ち主でもある、と。が、アラゴルンに恋をするということを描くために、急に女々しい人になったり、かと思うと自ら剣をとり戦う勇ましい人であったり。人間には色々な面があると思うが、映画などでは筋を通したキャラが望ましい。アングマールの魔王を倒す勇ましさこそが、エオウィンの真骨頂と思うので、アラゴルンへの恋、そしてファラミアとの愛の描き方も、もうちょっと別の表現があったのでは、と。難しいけどさ。
 そして、「アイ、ロボット」。これは、映画を見に行きたいなーと思いつつ、見逃していた作品。昨今のアイボやアシモの様子を見ていると、この映画の中のように人型ロボットが人間の生活に密接に関わるようになるのもありうる話と思えるな。人間が制御するはずのコンピューターが暴走するというのは、よくあるテーマだが。「ターミネーター」だって、暴走したコンピューターが人間を排除しようとすることによって、という話だった。だから、ストーリーというか根底のテーマは目新しいものではないんだけれど、合成された映像や、近未来の様子(車など)が単純に楽しめる。自分で運転しなくてもいい車って、ステキ。
 ついでに「フロム・ヘル」の感想も。DVDの特典を見て、もうひとつのエンディングが用意されていたことを知りました。監督がコメントしていた通り、不自然なエンディングでした。それにしても、ジョニー・デップって、素顔は男前だと思うんだけど、映画によって印象が様々に変わるところが、すごいと言うべきか。といっても、彼の出演作を全部見ているわけでもないけど。でも、この「フロム・ヘル」と「スリーピー・ホロウ」での役柄は似ている。これが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」となると、これまたガラっと印象が変わって…。さすがの美形オーランド・ブルームもまだまだ若造であるな、という風に思わせる演技なのでありました。