久しぶりの読書

 編み物関係の本をめくったり、昔の本を引っ張り出して眺めたりっていうのはしてましたけど、本格的な読書は久しぶりにしたような気がする。

孤宿の人 上

 宮部さんの本、上下をアマゾンでお買い上げ。アマゾンったら、頼んだ本を分割して送るのはいいのだけれど、下巻から送ってこられても。
 たくさんの登場人物がいて、バタバタと死んでるなぁ、って感じた話でした。江戸時代って、つまんない理由で切腹したりしてたんだろうな。あるいは、すぐに切り捨て御免しちゃったり。
 主人公の”ほう”って女の子を励ましたくなったり、時にはイライラしたり、という感じであっという間に読みました。
 まだアッサリと読んだだけの感想ですが、宮部さんの本って、私にとっては人物の描写が細やかすぎるがためにくどいように感じることもあったんですが、この「孤宿の人」は、アッサリとした味わいに感じました。登場人物が多いから、いちいち一人一人を掘り下げて描写していたらキリがないってことなんでしょうかね。私にとっては好ましいことです。実際の人間というのは、複雑な存在だと思うんですが、フィクションの世界では、それをある程度まで類型化というか、平たい存在にしないと話が進まなくなると思うんですよね。だってさ、誰にでも意外な一面があって・・・なんてやってたら、お話が進まないじゃないですか。悪者は悪者、というように、バッサリした切り口も必要ですよ。けど、人の性格というか中身について言葉を尽くして説明しようとすると、ウソっぽくなってくるとも思うのです。そのあたりのさじ加減と好みの加減が一致すると、楽しい。
 でも、宮部さんの作品は好きで、他にも色々読んでますよー(って誰に言ってるんだ)。最近は、本を昔ほど読まなくなったな・・・。