らぶらぶ

 マジックのキャップが固くて開かないことってありませんか?会社のホワイトボード用のペンで、そういうことが良くあるのです。誰かがバカ力でギュウウウ!ってはめちゃってるに違いない。で、今日も緑マジックちゃんのフタが開かなかったので、Nさんに渡して開けてもらう事に。少々手こずったけど、無事にあけてもらいました。
 さて、Nさんが
「このマジックのフタは、いっつも固いよね。相性が悪いのかな。」
と言うので
「むしろ逆で、相性が良すぎるんじゃない?ラブラブで、片時も離れたくないというよーな。」
と私が答えると、Nさんは
「そうか!らぶらぶ・・・。やべ!俺はそれを力づくで引き離しちゃった。」
と、申し訳なさそうに。私も
「ああ!そうだよ、本当だ。」
となぜか慌ててせっかく外したキャップを閉めてしまいました。軽くだけど。
 そこから我々の会話は、なぜか”披露宴で花嫁を連れ出しに駆けつけた男”の話に。
N氏「あるんだろうね、やっぱり。」
たじ「本当にぃ?傍から見てたら面白いことになった、と思うけど。」
N氏「それがさ、『○○、俺と一緒に行こう!』って手を差し伸べたら、冷たい視線で『あんた、何言ってんの?』って言われたりするかも。」
たじ「ああー、一緒に逃げてもらえないんだ。マヌケだなぁ。」
N氏「それどころか『招待状出してませんけど』なんて言われたりしてさ。」
たじ「可哀想ね。自分ひとりで思い込んじゃってるんだね。」
N氏「寂しいよなぁ。」
たじ「式場側はフォローとして、男が去ったあとに『今のは当会場のアトラクションでございます。』って言うかな。」
N氏「あ、そうだね。そういうサービスもいいね。でも、年寄りには顰蹙かいそうだな。」
たじ「うーん、でも、私の伯母さんあたりには受けそう。」
 そういう一族です。血筋です。
 それはともかく、花嫁を奪いに、っていうシチュエーションはドラマや映画のようですが、実際問題として、一緒に手に手を取り合って逃げたいほどの男がいながら、好きでもない男と披露宴しなくちゃならないような事態が想像できないですねぇ。フタマタかけてたにしても、披露宴の最中に、とっさの判断で別の男を選ぶってのがねぇ。最初から良く考えて選んだんじゃないのか。
 うーん、ありそうでないよなぁ、やっぱり。