基礎に帰る

 茶道とは一より習い十を知り十より帰るもとのその一

 茶道を習いに行くと、大抵はまず”割り稽古”から始まると思います。道具の扱いや袱紗のさばき方・道具の清め方を習うのです。私は茶道の習い始めが学校茶道でした。月謝が安いのが魅力でしたが、習う時間的には十分ではなかったと思っています。
 編み物もそうですが、基本というのがあって、変な手癖がつくとそれがなかなか抜けません。先生としても割り稽古のときにキッチリ教えておきたいところでしょうけど、そればっかりだと
「茶道ってつまんない。」
って弟子が減りかねないし、他のお弟子さんを放り出しとくわけにもいかないし。
 先日出かけた研究会は、京都から業躰先生が来るということもあって、なるべく出席するようにしています。どの先生も忘れがちな基本中の基本を教えなおしてくれるので、弟子も先生もいい刺激になります。
 今日は花月を皆でさらったんですが、オリスエという札が入った入れ物の扱い方を丁寧にするようにしました。いつもおざなりにしていたことを丁寧にすると、皆見違えるように美しい手つきになります。