いもとねぎ

 お昼ごはんは、冷凍のピザでいいんでしょ、と母に言われ、ふわぁ、と返事のような返事じゃないような(あくびか?)声を出したものの。ついこないだもピザだったし。あんまりおいしくなかったし・・・。
 が、積極的な案も思いつかなかったので、せめてサッパリしたものも食べたいぞ、と台所へ侵入。うちの冷蔵庫、なんか一杯なんだけど、何で一杯になってるのか良く分からないんだよなぁ。が、夏に冷蔵庫を開けっ放しというわけにもいかないので、そそくさと偵察。十分に在庫があるのは、ジャガイモとたまねぎくらいか。なので、私のなんちゃって料理は大抵この二つから成り立っております。他の野菜は、買ってくるそばから使ってしまうんだろうね。
 さて、たまねぎをナマのまま、良く水にさらして、かつおぶしとポン酢で食べたらサッパリするんじゃないの、という思いつきで、たまねぎをスライス。スライサーなんて高等な道具は無いので、包丁と自分の腕が頼り。案の定、薄いのと厚いのが混ざったスライスが出来上がる。たまねぎをこれで無理やり半玉。山盛りじゃないか。これを氷水張ったボウルにドバドバと泳がせておく。冷たくおなり〜。
 残りの半玉どうするかな、とりあえず、みじん切りの練習しとけ、てなことで、これまたザクザク刻む。料理の先生が見たら、
「ひいいい、これだから最近の若い方は困るんです!そんな刻み方、危なっかしくて!」
と悲鳴をあげそうな刻み方だけど、誰も見てないぜ。ザクザクザク。
 そして、イモ。ジャガイモの皮をむいて、これは短冊のごとき形に切る。なんか不揃いね。不揃いのナントカってドラマがあったな、確か。そして、これもちょいちょいと水にさらして、水を切って・・・。なんと、それと同時進行で、さきほどのたまねぎみじん切りたちをフライパンで炒めるということをやってのける私。そして、若干焦がしている私。やはりな、これも予定通りさ!(いや、焦がしちゃ良くないんだけど)
 たまねぎを一旦取り出して、今度はイモをジュワー。あー、暑いぃ。ジュワー。イモに火が通ったら、さきほどのたまねぎを混ぜまして、塩コショウ!はい卵といて!フライパンにジュワー!卵より、具が多くて包めません!慌てて具は皿に取り出して、卵を上から載せる作戦に変更ですが、今更なような気もします。
 いもねぎ炒めに卵のっけ、というような、理想とは程遠い料理が。理想はイモ入りオムレツだったのに。オムレツなんて、難易度高いもの作ろうと思うからだよ、もう。
 しかも、出来上がったのが11時30分。早い。早すぎる。スライスたまねぎも水を切って、皿に盛って、おかかをかけて、ポン酢かけて、冷蔵庫へ。
 味?味は聞かないでください。食べ物しか使ってないから、とりあえず食べられましたよ。でも、おいしい!ってほどのものでもない。
 花梨が食べたがったけど、たまねぎは食べちゃだめだからね。そんな、人の腕にアゴを乗せてグイグイ押してくるほど美味いものでもないから、あきらめてちょうだい。