そんな時期

 考えてみたら、二日連続でさくらもーると長崎屋のカネコヤに行ったことになる私ですが、長崎屋のカネコヤが、いつもと違って混んでました。混んでいたといっても、私以外に3人くらいがいただけですが、今までこんなことは無かった!って思ってたら…。
 レジは布を裁断したりする都合上、大きめなんですが、そこを占領している若い女性が。やけにファンシーな布地を買おうとしているので、どうやら入園・入学グッズを手作りするつもりらしいです。が、たぶん、今までは手作りなんてあまりしたことがないらしく、店員さんにイチイチ聞いて、必要な材料を揃えてました。
 他にも、名前のシールをチェックしている親子がいたりして、あーそーゆー季節か、って思ったんですが、たぶん、店員さんはなれてないお客さんに逐一品物の場所とか作り方を聞かれまくっているんでしょう。私がレジに近づいたら、
「はい、なんでしょう。」
だって。なんでしょう、って聞き方はどうなんだろう、と思いつつ、
「この商品を買いたいんですけど。」
と言い返しました。こうして文章にすると伝わりにくいんだけど、言い方がさか、なんかさ、店員さんがてんぱっちゃって、やな感じ。平日の夜は比較的若い女性店員がいるときがあって、その人の方が応対が丁寧で好きなんだけどな。普通は商品を手にレジに近づいたら、お会計だろ。
 幼稚園のときは覚えてないけど、小学生のときは、物差しを入れる袋を親に作ってもらって来いって言われたことがあって、ちょうどそのとき父親が入院していて母親が忙しくて大変なときだったのを覚えてます。物差しを入れるのにちょうどいい袋ってのは売ってなくて。そりゃそうだ、あんな細長い袋、あんまり需要はないよね。手提げ袋とかさ、上履きいれる袋ってのは売ってるけど。うちの母親はそんなにお裁縫が得意って方でもないと思うし、そもそも家がバタバタしてそれどころじゃないって時だったし、布を買いにいってるヒマもなくて、本当にそこらのハギレで母親があわてて縫ってくれました。それが、ものすごいシブイ模様で、可愛くない。
 うちの母親は、私が末っ子でしかも唯一の女の子供なせいか、子供のころから持ち物にはかなり気を使ってくれる人で、当時流行だったキキララとかのキャラクターの文房具とかを揃えてくれてたのに、事情でそんなバアサンみたいな布地の袋を子供に持たせるのは不本意だったと思うなぁ。母親がそこまで気を使うのは、自分が子供の頃は戦争があったりして、生きるのが精一杯な時代だし、自分の親(私にしてみると祖母)は、子供にたいしてそういう気を使う人ではなかったらしいので。
 で、親がそんな気を使って育てたわりに、こういう私が出来上がった、というわけだ。