茶会にまつわるエトセトラ

 今月2回目の茶会でした。うおー、先生、月に2回はきついよーん。
 が、仕方ない。私の茶道の師匠であるH先生は、体調を崩したことをきっかけに、2・3年、茶会の席持ちを断っていたのです。ていうか、体調そのものはすぐに回復したんだけど、思わぬ伏兵があったというか。で、去年の秋に本格復帰をしたのであります。が、そのブランクの間に、機動力のある若い弟子たちが相次いで結婚し、よりによって遠方に引っ越してしまいました。残っているのは、古くからの弟子(年寄り)と、比較的新しい弟子(経験値が低い)。普段のお稽古と、茶会はまたちょっと違うんだよね。私も久しぶりなもんだから、勘が戻らんぜよ。
 ちょっとさかのぼって土曜日は、会場の準備です。前回のお茶会の準備は金曜日ということで、会社勤めの私は免除してもらったので、今回は出ないとまずいよなぁ、とペアーレをさぼっての参戦です。先生のお宅へ寄って、道具の一部を積んで、先生と車の運転が出来ない弟子仲間を1名乗せて会場までエンヤコラ。こうなってくると、茶道といえども体力勝負ですよ。でかい荷物を車から降ろして運んで、の往復です。
 思っていたより手伝いの人数が多くて、準備はすぐに終わりました。が、今回の茶会は合同茶会というか、他の流派・他の社中も一緒であります。なので、本部からの指示をもらわないと動けないところもあったんですが、これがさー、連絡がさー、遅いっていうかさー。最初は茶室の隣の部屋が水屋と聞いて、
「おー、水屋が広くて助かるね。」
って道具を広げてたら、
「半分は隣の茶室の待合になるので、屏風で仕切って…。」
なんつー話があったり。先に言えよ、そういうことは。
 今回アッシー役の私は、駐車券をもらえました。通常は、会場から離れた場所に車を停めないといけないんですが、社中につき2名はすぐ近くの駐車場に停めてもいいのだ。が、これも、前日には場所の指示がなくて、早目についた私は一番都合のいい場所に駐車したら、しばらくしてから
「駐車券を貰った人は、奥のほうに車を停めてください。」
とか言いやんの。だーかーらー、そういうことは前日に言いなさいって。なんで二度手間になるような指示の出し方を。おまけに、丁度弟子仲間がその駐車場に停めていたので、
「あれ?ここは駐車券が無いと停められないよ?」
と言ったら、
「でも、何も言われてないし。」
だと。確かに誘導するおじさん、駐車券のあるなしを見てないらしい。もういいや、私が注意されるわけでないし。もう知らん。おっさんもちゃんと仕事せーよ。いや、こうなってくると、本部の指示が悪いってこともありえるな。
 そして、一番の事件は、私の分のお弁当が無かったことだ!こら!ちゃんと弁当代を徴収されとんのじゃ。なんで弁当が無いかというと、元々今日は人数が追加になっていたので、最初から一人分足らなかったのを、先生は
「どうせ私は茶会の間は落ち着いてお弁当を食べられないし、いいわよ。」
って言ってたんだが、私がなかなかお昼を食べられなくて、おまけに亭主役やってるときに他の人が
「先生、1個余ってるよ。」
つって、先生に渡したそうな。余ってんじゃねぇ、私の分だつーの。よりによって、今日は先生を乗せていくから会社に行くより早起きして、その分朝食だって早かったのに!あんたたちは、集合時間ギリギリにきてんでしょーが!こらっ。食い物の恨みは恐ろしいって知ってるのか。
 が、差し入れを食べたりお茶を飲んだり、それに食べ損ねて時間がたつと、空腹感が分からなくなるよね…。帯を締めているから余計にね…。
 あとから、先生が本部にかけあって、ちゃんとお弁当を貰ってくれました。それは私のおやつになりました。ほほほ。
 最後、片づけが終わって帰り際、
「荷物下ろす人が必要だよね。」
って言いながら、皆帰りやがるし。だったら、そんな発言するな。で、私ともう一人で荷物を下ろしましたよ、先生のお宅へ。が、先生はこれからもういちど中身を点検しつつ広げてきちんと片付けしなおすんだから、もっと大変。本当は、そういう片付けも教わりたいんだけど、なかなか、そこまではね。使った茶碗も、きちんと洗って乾かしてから仕舞わないと、次に出したときに変なにおいが染み付いたり、汚れがついちゃったり、するんですよ。過去に茶会で茶碗を出したら妙な匂いがついていて、どんなに洗ってもそれが取れなくて、結局その茶碗はその茶会では使えなかったことがあるのです。
 だいぶ愚痴が入りましたが、とにかくこれでしばらく茶会はないはず。でも、7月に手伝いを頼まれました。これは先生のじゃなくて、個人的な用事のほうなんだけど、でもお世話になった人だから、お手伝いしないとな。7月かー、暑いなー。