読書

 本を何か読みたいな、しかも今まで読んだことのない本!と思いまして、本屋さんへ寄り道。
 トマス・ハリスの『ハンニバル・ライジング』の上下を買いました。ハンニバルのシリーズ、割と好きで、結局文庫は全部持ってるんじゃないだろうか。ちなみに、友人Mはこういうタイプの話が大嫌いで、こちらが何も言わないうちから、
「映画、見に行くなら私じゃない人を誘ってくださいね!」
って宣言するほどです。つれないなぁ。怖いのとか、気持ち悪いのがダメだってことなんですが、かつて『シックス・センス』は一緒に観たんです。あれが観られるなら、大丈夫だと思うんだけどなぁ。結構怖かったぞ、『シックス・センス』。
 それはともかく、ちょこっと読み始めたら、戦時中の話から始まるので、暗いことこの上ないです。戦争を体験した人の中には、あんまり悲惨な体験をしたものだから、思い出すことすらイヤだ、なんて言う人がいらっしゃるようですが、もっともなことだと思います。人間の中の品性が、根こそぎ奪われるんじゃないでしょうか。
 あと、『銀河英雄伝』の漫画の愛蔵版を買いました。わぁ、懐かしい、これ高校生のときに読んだわぁ、と思い出して。まだ2巻までしか出てないけど。高校生のとき、私は図書委員をしていまして、そもそも1年生のときにそれぞれの委員だの係だのを決めるときに、すべての役から逃れる可能性より、何かの委員を振り分けられる可能性のが高かったので、どうせなら自分の好きなことするぜ!と、さっさと図書委員に立候補して、そのまま当選(?)したのでした。図書の整理と貸し出し・返却の管理くらいかな、と思いきや、色々な活動があって、すっかり楽しくなってしまって、それに他のクラスの図書委員も同じ穴のムジナ(つまり本好き)で、仲良くなっちゃったのでした。で、高校2年のとき、2年生から委員長を選出するということで、最初の集会のときに、さっさと立候補して当選しました。ライバルなしって、素晴らしい。いや、別に他の人がなったところで、全然痛くも痒くもなかったんですけど、大体、ああゆう集会だと、
「まず、委員長を決めますが、誰かいらっしゃいますか?」
「(みんな、俯いてモジモジ)」
って展開が多いじゃないですか。しかも、当時の顧問の先生の方針により、推薦ではなく立候補で委員長を決める!という強い要望があったので、早く終わらせるには、私が立候補しちゃえばいいんじゃないかアハハ、っていう。で、委員長が立候補で決まっちゃって拍手で決められちゃうと、そんなら私は副委員長、私は書記、と次々に立候補が。素晴らしいですね。ていうか、去年からの古株(って言っても、一年だけだ)ばっかりですよ、立候補してるのは。ま、毎年の行事なんて決まっちゃってるし、本の管理は、司書さんがいらっしゃるし。そんな当時、図書委員仲間から教えてもらったのが、この『銀河英雄伝』でした。前置きが長いって。で、委員仲間でそのうち、どのキャラクターが好きかという話になり、それが転じて、自分の好きなキャラクターがあだ名になったのでした。私は、主役のラインハルトが振り当てられました。強気な性格だけが共通点。お互いを横文字で呼び合う女子高生、しかも皆真顔ですから。今考えると、怖いもの知らずって気がしますが、当時は別になんとも思っちゃおりませんで。委員長だから、そのままカイザー(ラインハルトは確か、皇帝の座について、カイザーと呼ばれてましたよね)ていうのも、安直だけど。そんな甘酸っぱい思い出がよみがえる(甘酸っぱいのか?しょっぱい思い出じゃないのか?)『銀河英雄伝』なのでありました。
 あとは、山崎豊子さんの『女の勲章』上下も買いました。『不毛地帯』も面白そうだったけど、4冊もあるからなぁ。
 こんだけ買ったので、しばらく楽しめます。