いざ日暮里へ

 日暮里繊維街、ここも私が行きたいと主張して旅程に組んだのですが、これが大失敗でした。何せ、日曜日定休のお店がほとんどだったんですもの!お店の場所ばっかり気にして、チェックが甘かったです。チェックしたお店の中で、唯一『やまよ』は営業していました。ここで、ちょうど編みあがっていたベビーニット用のピンクのボタンと、この冬に編む予定のニットに合うかな?という茶系のボタンを見繕って買っただけ。うぎぎぎぎ。念のため、駅からずっと歩いていって、シャッターを恨めしげに眺めたあと、さてどう作戦を変更するか…。
 おもむろに、歩道にてガイドブックを開いて作戦会議です。
 今日のお昼ご飯は、日暮里の繊維街とは駅をはさんで反対側の、『花へんろ』というところで食べる予定。でも、まだお昼には早すぎる。本当は昼食後にゆっくり、谷根千と呼ばれるあたりを散策しつつお買い物も、と思っていたのですが、予定を繰り上げて先に廻ることに。目指すは『いせ辰』。若干迷い気味ながらも、何とかたどり着いた。ちょうどお客の切れ目になったのか、小さなお店ですが店内に他のお客があまりいなくて、比較的ゆっくり見られました。ここで、いつもお世話になっている方に手拭を、自分のために風呂敷を購入。そして、お昼ご飯を食べに、戻ります。
 『花へんろ』というのは、これまたこじんまりした趣味のよいお店。店内は、お昼時なこともあって、ほぼ満席。女性客が多いです。私たちは、「花へんろ御膳」とアイスコーヒーを注文。私たちが注文した分でちょうど終わりになったようです。ちょっとラッキー?ご飯のメニューはそれほど多くなかったみたいですが、谷根千を散策後のコーヒーブレイクにも良さそうなお店でした。昼下がり、文庫本を一冊小脇にふらりと立ち寄り、窓際の席で一人、コーヒーと手作りケーキをお供にひと時…なんていう夢想をしつつ、お店を後にしました。
 ちなみに、谷中には『谷中銀座』という商店街があり、メンチカツが有名なようです。私たちは通り過ぎるだけでしたが。