砂の器

 『砂の器』という映画をDVDで見ました。これが、予想外に面白かった!です。かなり古い映画らしく、デジタルリマスター版だそうです。ハンセン病への差別を少しでも知らないと、このストーリーが理解できないんですが。なぜ、主人公は自分の過去をそこまで隠さなくてはいけないのか、ってのがポイントですもんね。
 確か、近年、SMAPの中居君が主役を演じて、ドラマで放送されていたと思うんですが、もともとテレビドラマは見ないし、原作も読んでなかったので、たいした予備知識もなくストーリーも知らずに見ましたが、非常に面白くて引き込まれてしまいました。
 映画では、主役の作曲家を、加藤剛が演じており、これが若くてすごくカッコイイのです。今もハンサムな方ですが、私は大岡越前を連想してしまう。が、映画の中の加藤さんは、ガクトの如く端正な佇まいなのであります。そして、翳のある主役がピッタリなのです。刑事役には丹波哲郎森田健作、主人公の愛人(って言い方も変だけど)には、島田陽子
 やっぱり、松本清張の原作が良いから、映画にしても面白いのかな、と思います。これは、原作も読まねば。実は、ドラマが話題になっているときに原作を読もうと図書館へ行ったのですが、そのときは見つからなかったんですよね。きっと同じ事を考えていた人が借りていたに違いない。