安い

 これまた別の営業マンと、仕事の話をしているとき。電話だったのですが、私がある部品について少ロット対応できないか確認してもらっていた件で、やっぱり無理でした、という話を聞いていたとき。
「機種の生産がかなり少なくなっているので、余分な在庫は持てないんですよねぇ。かといって、値段が上がりすぎるのもダメですし。」
「そうですね。ただ、この部品の場合は、100個っていうのもかなり少ない部類でして。もし100個で取っても、値段がxxxx円くらいですねぇ。」
「それは高すぎてダメですねぇ。」
「うーん、そうですかぁ。」
「そんな値段で仕入れたら、私は給料を貰えなくなります。」
「じゃあ、私がたじんこさんを愛人契約で、週に3500円くらいで養いますよ。」
「安すぎるわ!」
 しかし、10年前だったら、愛人契約なんて冗談言われただけで、真っ赤になってうろたえていたであろう私が、今やこんな冷静な突っ込みを入れられるようになって、成長したなぁ。図太くなったとも言うか。
 そして、この営業マンとまた別のときに打ち合わせしたときに、このときの会話の流れで、
「いくらTさんが、私を週3500円で囲ってくれても無理ですよ。」
「じゃあ、4800円で!」
「なんでそんな半端な値段?」
「しかも、年間契約ですよ!」
「お得ですね!って、私からしたらもっと値段下がってるじゃないですか!!」