へえぇ

 唐突ですが、今日、茶道のH先生のお宅にお邪魔してきました。お稽古日でもないのに、何故か?頼んであった本が届いたという連絡があって、取りに行かなくてはならなかったことと、ついに茶道をやめる決意をしたからです。
 もう少し続けようって、先月末までは思っていたのですが、今回の母の入院に際して、母を見ていて、私はなぜそこまで茶道にこだわっているのだろう、と思うようになってしまったからです。土曜日のお稽古だけならまだしも、結局はお付き合いで、青年部の行事にお茶会に、と出歩いてきました。断るときもあったけれど、一時期は毎週末、茶道がらみの用事で出かけていました。この先も、私は弱っている母を家に置いて出かけるんだろうか。仕事なら仕方ないこともあるけれど、極力残業も避けている今、茶道なんて最後の最後でいいじゃないか、と気付いたからです。気付くの遅い。
 が、ことはそう簡単に行かなかった。私は今、終身会員という身分なんですが、
「終身会員だと、簡単にやめるわけにはいかないのよね。」
ということで、辞めたんだか辞めてないんだか分からない状態になってしまいました。何それ、ワケわかんない、って思ったアナタ。私もワケがわかんないです。辞めます、って言ってんのに、辞められないって、何なんだろう。そんな変な規約があるもんかい、と会則を見ようと思ったんですが、もともといい加減な私ですので、どっかに行っちゃった、あはは。
 とりあえず、年会費は払わなくちゃならないんですが、でもお稽古は無期限でお休みです。まぁ、ケンカみたいに辞めるのは本意ではないので、とりあえずは茶道から離れるという既成事実を作って、機会を待とう。
 今までも不思議だったんです。他の弟子仲間で、もうすっかりお稽古に来なくなっているのに、名前だけ残している人がたくさん居て、
「いつか戻ろうって思っているんだろうか。それとも、戻りたくないんだろうか。お金だけ取られるのもアホらしいから、すっきり辞めてしまえば良いのに。」
って思っていたのです。今分かった。そうか、とりあえず名前は残さざるを得なかったのね。そうなのね。
 家に帰ってから、母に報告したら、
「なんじゃ、そりゃ。」
って言いつつも、でもまぁ辞める決心をしてくれて良かったわー、と喜んでくれました。
 明日も病院に行きます。