散歩

 花梨の散歩は、平日は朝6時前後に家を出ます。が、土日は、特に最近、気温が下がってきたこともあって、7時ちかくに出かけるようになってしまいます。準備万端・やるき満々な花梨に比べて、寝坊している私が悪いんですけど。が、時間と気持ちに余裕がある土日の散歩は、そのぶん、花梨の希望を聞くように。長距離を歩くと疲れるくせに、気持ちだけは若い花梨。今日もいつもより遠回りコースへ誘導されました。そして今、布団に伸びています。
 散歩をしていると、季節の変化がイヤでも感じられます。ああ、稲が育ったなぁ…とか、空気の匂いが何か変わったな…とか。朝ごはん作っている、いい匂いがするぞ、とか(それは季節と関係ない)。
 そういえば、夜はいつの間にか、虫の音が聞こえてくるようになりました。しかし、しみじみ思い出してみると、私が小学生のときは、周りにもっと田圃や畑があったせいか、夏はカエルの大合唱、秋は虫の大演奏会だったのに、今はカエルの声はあまり聞こえず、虫の音も、せいぜいカルテットくらいの規模です。寂しいもんですね。
 こんなこと書いていると、カエル界にも、秋川某さんのようなスターが居たりするんだろうか、素晴らしく張りのある声で歌ってカエル界のヒット曲となり、カエルの老若男女がウットリしてるとか…。そんな想像をしてしまいます。
 あるいは、虫の世界でも、クラシックがブームとなり、オーソドックスな曲が上手に演奏できるオスがモテモテで、ラッパー調の演奏は影をひそめつつあるとか…、んなわけないか。
 そういえば、金曜日に車で出かける用事があったので、ラジオを聴きながらお使いに出たのですが、そのときに、今ヒットとなっているピアニストやバイオリニストの曲を紹介しながら、
「演奏が上手いだけだったら、ここまで売れて無かったかもね。やっぱり、美人っていうのがポイント高いんだよね。」
みたいなことが言われていて、まぁそうなんだよねぇ…と納得でした。美貌だけでもダメ、美貌と才能と、それを伸ばす努力が素晴らしいんだよねぇ。やっぱ、私も美人が好きだわぁ。って、なんで花梨の散歩から、そんな話に脱線するんだ。