放し飼い

 今朝、寝坊して、いつもより遅い時間に花梨の散歩に出かけました。お待ちかねの花梨、ルンルン気分(死語?)で歩いていたら、急にでっかい茶色い物体が花梨に飛びついて、花梨がキャーン!と。何と、ゴールデンレトリーバーが花梨に飛びついてきたのでした。
 どこのバカがノーリードで散歩させてやがるんだ!と、飼い主を探しても、それらしい人影がありません。さては、脱走してきたのか?それにしても、しつこく花梨を追いかけて、花梨が逃げて、私の足に散歩用のリードが絡まって、なんとか花梨を抱き上げようとしつつ、転びそうになりつつ、傍目には変なダンスをしているようにしか見えないだろうな…。いい加減ブチギレて、
「このヤロウ!あっちへ行け!」
と蹴りを入れたところで、ゴールデンが多少ひるんだ隙に、花梨を抱っこ。花梨の体重は12キロ。結構腰に来ます。スタコラ逃げようにも、フレンドリーに追いかけてくるゴールデン。そうなんだよな、この犬種って、本当にフレンドリーなんだよな。しかし、見れば毛並みはバサバサ、皮膚病らしくてアチコチがハゲてただれている。そんな犬、花梨に近寄らせられるかー!花梨も嫌がってるちゅーの。追い飛ばしても何してもくっついてくる。花梨を抱っこしたままだと、応戦も難しい。
 あんまり頭来て、保健所に電話してやる!と思ったら、今日はお役所は休みだったですね。それにしても、蹴られてもなお尻尾振ってくる犬って初めて見た。
 自分が犬を飼うようになって、逆に他の飼い主のマナーの悪さに辟易することがあります。散歩中のフンの始末をしない人。車道の真ん中を堂々と歩いて、車の方がよけるだろうと思っている人。ノーリードで散歩する人。散歩が足りなくてストレスが溜まって吠える犬を、うるさいからって放してしまう人。
 いつも、犬を放してしまっていた某飼い主は、たぶん、そのことを腹に据えかねていた近所の人によって保健所に通報され、犬が捕まってしまい、すんでのところで処分になるところでした。犬が好きな人間だって、よその犬に迷惑かけられたら頭くるし、犬が嫌いな人にとっては、ちょっとのことでも我慢できないものです。
 花梨がショックを受けて、散歩嫌がったらどうしよう、と思ったものの、その後は普通にしていた花梨。立ち直りが早いのがとりえです。
 そういえば、土曜日に獣医さんに連れて行ったときに、すごく分かりやすい犬と言われたんですが、よその犬ってまた違うのかな。うちの花梨は、具合が悪いときは傍目に良くわかるほどグッタリするし、散歩って言葉に反応しなくなると重症なんだけど、よその犬はもっと分かりづらいのかな。そんなデリケートだと、鈍い私には分からない…。というか、鈍い飼い主に飼われたから、花梨は単純に育ったんだろうか。鶏が先か、卵が先か。