送別会

 週末シェフが余りにもお粗末なので、時系列がめちゃくちゃですが、飲み会の話でも。
 金曜日の夜は、N部長の送別会でした。今月20日に、N部長は定年退職です。お疲れ様でした。
 さて、今回はN部長の人徳のおかげか、欠席者ゼロという、実に優秀な飲み会だったのですが、オマケもいらっしゃいました。
 飲み会の企画当初、育児休業中のSさんには特に連絡をしなかったのですが、噂が伝わったところ送別会なので是非とも出席したい、という本人の意思を尊重し、是非とも参加してもらうことに。が、当日、もう始まるよーという時間になって、当のSさんから携帯に電話が。
「あのさー…、I(Sさんちの長女)も連れて行っていいかな…。」
とととと、当日今これから始まるってところで急に言われても正直言って困るんですけど何も用意してませんがななななな、と慌てていると、
「着替えて出かけようとしたら、なんか勘付いたみたいで、自分も付いていくって、どうしても言うこと聞かないの…。」
 普段は、ママはガソリンスタンドに行くよって言うと、ガソリンスタンドがなぜか嫌いなIちゃんは大人しくパパとお留守番しているのに、今回に限っては嘘を見破ったらしい。でも、確かに普段、ガソリンスタンドへ行くために着替えるなんて、してないはずだからね。恐るべし3歳児。
 結局、主役はN部長ではなくてIちゃんになってしまったわけですが、まぁ良いですよ。そんで、なぜか私は人間座椅子と化して、Iちゃんはかなりの時間を私のひざの上に座っていたわけですが、まぁ良いですよ。皆が
「Iちゃんは、パパ似だねー。」
って言ってても、ひざの上に座っているということは私からは後頭部しか見えないんですが、まぁ良いですよ。
 そんなに子供に好かれるタイプではない私のひざの上になぜ乗っていたかというと、向かい側にN係長が居て、N係長は子供に好かれるタイプだからです。N係長が対面であやしていたので、私が座椅子になった、というわけです。
 しかし3歳児って面白いね。自己主張が出てきてさ。Iちゃんの分の料理は頼んでなかったので、慌ててお子様ランチを頼んだんですが、既に家でお結びを食べてきたとかで、おなかはそんなに空いてなかったみたい。でも、アイスクリームを頼んだら喜んで食べてました。上手にスプーンにすくえないので、手を貸してあげるんだけど、全部してもらうのはイヤみたいで。スプーンを口に運ぶのは、自分でやりたいみたい。なので、スプーンにアイスを乗せるだけにして、あとは自分で食べてもらうようにすると、ご機嫌さんでした。あるいは、運ばれてきた蕎麦をじーっと見つめているので、食べたいのかなーと思って一口食べる?って聞くと、冷たいのはイヤ温かいのがいいの、って言う。お店の人が気を利かせてくれて、温かいお蕎麦を持ってきてくれると、今度は熱いって言って食べない。そろそろ冷めたよって口元に持っていこうとすると、蕎麦の上に乗ってるカマボコを欲しいって言う。
 …世のお母さんたち、頑張ってください。あなたの無償の愛で、子供は育っていくのですね。しかし、あんだけワガママ言っても可愛いって言ってもらえるのは羨ましい。