正しい知識を持つということ

 ちょっと前に某女性芸能人が覚醒剤を使用した疑いで逮捕されましたね。最初は夫が逮捕されたショックでどこかへ隠れた、みたいに報道されていたのが、逮捕された途端(というより、指名手配された途端)、マスコミが手の平を返したように極悪人扱いみたいな報道になったのが、笑えますね。しかし、事務所もどこまで事実を把握していたのか・・・、行方不明になったときに
「最悪の事態は避けたい。」
と悲痛な表情だったのが、こんなことになって、ちょっと可哀想かも。
 しかし、夫が薦めたのか無理強いしたのか、どちらにしても自分の意思で断れることなのに、犯罪と分かっていて手を出すのは同情できませんね。
 麻薬で思い出すのが、高校のときの文化祭。私が通っていた女子高は、どういう理由なんだか、文化祭と体育祭が毎年交互に開催されるのです。つまり1年生のときに体育祭を経験した私は、3年生のときも体育祭。文化祭というのは2年生のときだけです。
 体育祭、運動が苦手な私にはちょっと酷な行事ではあるんですが、中学生のときと違って、かなりお遊び要素も入っておりました。そして、体育祭では、一年から三年までの各1クラスずつが同じチームになってた・・・と思う。一年1組と、二年3組と、三年5組が1チーム、みたいな。この組み合わせは、アットランダムに決まるんだったかな。本当かよ、なんか自分の記憶が怪しい。
 ま、それはともかく。文化祭は、自分のクラスだけで催しを決めるのです。あんまり、他のクラスと重ならないのが望ましい。ひとつのテーマを決めて、それについて深く調査・研究し、発表するのが望ましい。だから、模擬喫茶なんてのは無かったと思う。食事するところは、別の場所が設けてあって、各クラスの催しには無かったと思います。これまた怪しい記憶。
 私のクラスでは、たぶん、漫画の影響があって、古代エジプトがテーマでした。私の受け持ちはミイラの作り方。もちろん、一人じゃなくて、グループでやるんですけどね。来場したお客さんに、ミイラの作り方を説明しました。花の17歳がミイラの説明・・・。どっかから借りたマネキンを包帯でグルグル巻きにして、普段は掃除用具入れだった場所に設置し、その脇に立って
「それでは説明いたします。古代エジプトでは、人が死ぬとミイラにしました。ミイラの作り方は、まず内臓を取り出し・・・。」
 花の17歳なのに。脳ミソは、鼻の穴から棒を突っ込んで掻き出します・・・って言って、お客さんをビビらせるのが楽しかったわぁ・・・。
 いかん、話が広がった。で、お隣のクラスのテーマが、麻薬だったのです。自分たちの催しの合間を縫って他のクラスに遊びに行くのですが、私、記憶に残っているのは隣のクラスのテーマだけだ。あとはミイラの記憶だけ(しつこい)。これが、結構良く調べてあって、面白かったのです。
 麻薬には、アッパー系とダウナー系があって、アッパー系は摂取すると精神が高揚して所謂『ハイ』な状態に。一方でダウナー系は、摂取するとドヨーンと気分が落ち込む・・・って教わった気がするけど、合ってる?合ってる?わざわざ、気分が落ち込んで楽しいのか?やっぱり間違ってないか、私の理解は。
 あとは、LSDだったかな?そんなヤクを摂取したときに見える(らしい)絵とか飾ってあって。へぇぇぇ、ほぉぉぉぉ、って感心して観てました。
 そんなのを思い出しつつ、自分が受けてきた教育を振り返ると、性教育なんかもそうなんですけど、社会に出てから必要になる知識ってのはあまり教わってない。学校側は、そんなの家庭で躾ける・教育することだろ、と言うのかもしれないけど、同じ年頃の子供が集まってるというのは、そういう知識を授ける場所としても有効なんじゃないかと。
 麻薬がどういう理由でいけないのか、知っているといないでは大違いだと思う。ただ、麻薬はダメなんだよ、法律違反なんだよ、と言って禁止するのではなくて、麻薬を使ったらどうなるのか、一時の快楽のために体がボロボロになって仕舞いには廃人になるんだよ、と教えることは、決してムダではないと思うのです。