夏の恋の終わり

 今、恋って入力して変換したら、最初に出たのが「濃い」。真っ先に恋って変換されないところが、さすが私のパソコン。
 鬼平さまのシリーズ、ほぼ読み終えました。しかもさ、最後の24巻、特別長編って書いてあるわりに文庫が薄いなって思ってたら、『作者逝去につき未完』だって。うわーん。
 でも、でも、私の中で鬼平は永遠です!
 文庫の帯にも、「鬼平は永遠なり」って書いてあるし。次は、DVDを見るんだ、楽しみ。
 しかし、池波先生の文章は、引き込まれるなぁ。
 私としては、不幸な形で妻と子を一度に失った小柳が、再婚してくれて良かったですよ。鬼平は、盗賊改方という仕事柄、部下である与力たちをはじめ、たくさんの登場人物が出てきて、中々名前が覚えきれないんですが(私の頭の問題もあります)、でも何回も出てくる主要な登場人物はなんとなく覚えてきて、またその登場人物たちが時間の経過と共に変化していくという楽しみもあります。
 鬼平こと長谷川平蔵には、嫡男がいるのですが、こいつはしっかり者の親に似ず、道楽息子で岡場所遊びばっかりしているんですが、シリーズの終盤になると、徐々に剣の修行に目覚め、父親のお役目を助けて働いたりするのです。
 もし、池波先生がご存命であって、このシリーズが続いていたら、そろそろこの息子が嫁を貰って、いよいよ一人前になっていたかも。そして、鬼平に孫が出来て、じいちゃんに・・・。
 あー、それにしても、仕方ないことなんだけど、未完って辛いね。池波先生、あの世からでもいいから、原稿書いて送ってくれないかな・・・。なんだか、フラレたような気持ちなのは、どうしてかねぇ。