もしかしてKY

 こんばんわ、元・優等生のたじんこです。今まで真面目に生きてきたつもりです。しかし、真面目な反面、なんか融通が利かないKYに育っちゃったんじゃないかと心配です。
 今日は会社の忘年会でした。立食でゴハンを食べたあとは、ビンゴ大会でした。リーチにすらならなくて、景品は貰えませんでした。参加賞は全員にもらえたけど。
 しかし、その後で、役職者が一人一つの景品を用意していて、ジャンケン大会でその役職に買った人が貰えるということで、盛り上がりました。自慢じゃないけど、私はジャンケンに弱いです。本当に自慢にならないな。なので、最初は買っても途中で負けたということが続きました。
 いよいよ最後の賞品になりました。先日来社した、親会社のK社長が下さったという、『赤兎馬(せきとば)』というお酒です。一升瓶に入ってます。焼酎だそうです。酒が飲めないので、いまひとつアリガタミが分かりません。しかし、何やらありがたそうな、スゴイお酒みたいです。親会社の社長はおりませんので、普通にうちの会社の社長とジャンケンです。最初はグー・ジャンケンポン!で勝って前に出ました。後ろから、組立課の課長がパーを出せとかグーだとか言っていて、その通りにしたら勝っちゃいました。そして、最後にA君と一騎打ちになりました。組立課の課長は、私にパーを出せ、と言います。そして、A君はグーを出します、と宣言しました。というか、宣言したらしいけど、いきなり一騎打ちになった私は舞い上がって、そのあたりを聞いてませんでした。なんか、皆が注目しているので、恥ずかしいのであります。しかも、私お酒飲めないし、アリガタミが分からない人間が貰っても・・・。たしかに私は一升瓶抱えてるのが似合うけど、似合うからといって酒は飲めません。そんで、皆が注目する中、ジャンケンをしたら、グーであいこでした。組立課の課長が、どうしてパー出せというのに出さないんだ!って怒ってます。だって・・・A君は組立の人なんだから、組立課の課長は部下に味方するべきではないでしょうか。まだまだ舞い上がってる私であります。そして、次のジャンケンで、言うとおりにパーを出した私は勝ちました。A君は、ちょっとわざとらしく、負けちゃったー!と崩れるフリをしました。私は一升瓶を受け取りながら、なんかA君はわざと負けたんじゃないかという気がしていました。しかし、私が酒貰ってどうすんねん・・・と思ってました。なんでこんなときに勝つんだろう。
 後輩のTちゃんを車で送りがてら、話をしていたら、
「なんで、たじんこさんは、あんなに言われていたのにグーを出したんですか。面白すぎますよ。」
と言われました。
「ええっ、じゃあ、やっぱりA君は私を勝たせようとしていたの?」
「そうですよ。だって、ちゃんとグーを出しますって言ってたじゃないですか。」
「そこ、聞いてなかった・・・。じゃあさ、見てた人は皆、Tちゃんと同じように、どうしてそこでグー出してんだよって思ってたのね?」
「たぶん、そうだと思いますよー。」
 そんなに私に一升瓶を抱えさせたかったのかどうかは別として、なんで私に勝たせようとするのかも良く分かりません。先輩のアタシをさしおいて、ジャンケンに勝とうなんて十万年早いとか言うつもりは無いしぃ。
 というわけで、貰ったお酒は、今年最後の大掃除(会社のやつね)のあとに懇親会をするというので、そのときに持って行きます。カエサルのものはカエサルに、会社で貰ったお酒は会社の皆に。決して、お風呂に入れて酒風呂でお肌つるつるー!なんて使い方はしません。
 自分のKYっぷりに、ショックを受けた忘年会でした。うわーん。