カタヌキ

 今日は5時から研修。新しいお財布から、ウキウキとお金を取り出しジュースを購入。うふふー。
 今回の研修は、グループ討議が中心であるが、討議というより雑談。会社にとって必要なのは何か、というテーマから、新規事業の開拓だぜ、という話になり、何が売れるんだ、というところから脱線が始まる。
「最近、このフタ付きの缶が売れてるんだって。ペットボトルより口が広いのが良いのかね。」
「あー、缶といえばさ、テレビでパンの缶詰ってのを見たよ。非常食に良いんだって。乾パンと違って、やわらかくて食べやすいんだって。」
「俺、わりと乾パン好きだけど。」
「えー、俺、食べたこと無い。」
「スナック菓子の、アスパラガスってのと同じ感じ。」
ここで、アスパラガスの説明に時間を費やす。
事務機なんて、売れないじゃん。ハッキリ言って。だったら、もっと売れるもの作りたいな。」
「何が売れるんだ。」
「うちの子供、xxxってゲームが好きだったけど。」
「何それ。」
「100円でカード買うの、虫が書いてあって、得意技とかあって。それで、ゲーム機にカードを入れて闘うの。」
「そうそう、でも、勝敗はジャンケンで決まるの。」
「は?じゃあ、得意技は何のためにあるんだよ。それ、おかしいじゃん。」
「でも、子供は別に納得してるよ。」
「いいや、私はそれは納得できないね。カード買う意味って、何さ。」
「何なんだろうね。」
「でも、子供が夢中になるゲームとか、作れば良いのか。」
「夢中って言えばさ、カタヌキだよ。」
ここで、カタヌキを知らないたじんこのために、10分ほど説明が入る。
「カタヌキを知らない人間を初めて見た。」
「お祭りの屋台の横に、テーブルとかあってさ、そのテーブルで焼きそばを食って、怒られた。」

 カタヌキって、もしかして一般常識だったか?