プルプル

 新潟県中越地震は、余震が続いています。余震のクセに、結構な震度だったりする。時々群馬県もお相伴にあずかりまして、一緒に揺れてます。10時50分ごろの地震は、震源地付近でまた震度6を観測するなど、大きな地震で、こちらもかなり揺れました。
 この時間、私はモチロン会社にいたのですが、屋根の修理の件で業者が来るので、まさか落ちてないだろうな、と自宅に電話を入れました。だれも出ませんでした。ちょっと心配だったけれど、その後連絡も入らなかったし、まぁあの揺れだったら別に問題はないだろうと思っていました。が、やはり気になるので、昼休みにもう一度自宅に電話をしたら、母が出ました。
「さっき、かなり揺れたでしょ。電話したんだけど。」
「あの時間はね、郵便局に行ってる途中だったよ。地震じゃなくて、風で色々揺れてるんだと思ってた。」
「確かに風はあるけど、そんなに揺れる風じゃないでしょ!」
「そーなんだけどさー。で、帰りに花屋に寄ったら、揺れたねって言われてさ。」
外にいると、そんな程度の揺れだったんだろうか?
「あ、じゃあ花梨は揺れてるときに一人ぼっちだったんだ。」
「そうそう、私が帰ったら、玄関まですっ飛んできたよ。しばらく離れなかった。」
「あーあ、可哀想に。」
「だって、地震が来るなんてわからなかったもの。」
そりゃそうだ。そんな予知が出来たら、苦労はないわな。

 さて、そんで私が帰宅したら、花梨は寝てました。が、私の後を追いかけて、部屋までくっついてきました。様子がおかしい。尻尾を丸めてションボリ。
「なんだ、またイタズラしてカーチャンに怒られたのか?」
その後、茶の間までくっついてきてから、ますます様子がおかしい。こたつでご飯を食べようとしている私の顔をじーっと見ていたかと思いきや、膝の上にモゾモゾと乗ってきたのであります。先日ひょんなことから知った、「抱きキャバ」を思い出した私。なんか、オネエサンがお客さんの膝の上に抱っこされるというサービスをするらしい・・・、って何を考えてるんだ、バカ。でも、ちょっと嬉しい。そんなに私のことが好きなのか。でもさー、ご飯がものすごく、食べづらいんだけど。
「ちょっと、ご飯が終わるまで待って。」
と降ろそうとしても、降りない。何なんだ。もしかして、発作か?でもちょっと違うみたい。結局、その「抱きキャバ」状態でご飯を食べました。そのあとも、ずーっと尻尾を丸めたまま、くっつき虫の花梨。そこで、ふと母が言いました。
「花梨、お散歩に行こうか。」
その途端、花梨は玄関にすっ飛んで行きました。尻尾はフリフリ。お前、今までのションボリは何だったんだ!で、ほんの5分程度、気晴らしの散歩をしたら、元気になった、ように見えました。ところがドッコイ、終わりではなかったです。ちょうど洗いものが終わった時に花梨が帰ってきたので、一緒に部屋に戻ったですが、寒かったので電気のヒーターをつけました。またもや尻尾を丸めてプルプル震えだしたので、相当寒いんだなぁと思ってました。あろうことか、椅子に座った私の膝にまで乗ろうとするし。もう、抱きキャバごっこは要らんちゅーに。一旦寝床に入れても、すぐに出てきてプルプル。床に座った途端、膝の間に無理やり入り込んで寝ようとするし。何なんだ。母が言うには
地震がきて、あたしがすっごい怖い思いをしているときに、置いてけぼりにして!!」
と文句を言っているのではないか、と。でも、母が言うには、昼間はグースカ寝ていたらしいし。今頃なぜ、プルプルするんじゃ。プルプルすると、チヤホヤされるって思ってるのだろうか。実際、チヤホヤされてるし。