UL審査

 今日は朝からUL審査官が来ています。いつもの人と違って、比較的若いニイサンがいたぞ。

 UL審査とは、UL規格を認証・取得した製品が、本当にその通りに作られているか、社内の管理はちゃんとしているかを審査する(らしい)です。本来は抜き打ちで審査するらしいのですが、我が社は抜き打ちで来ると、その製品を作ってないことが多いため、そうなると審査の意味があまりないので、最近は敵もこちらの動きを押えた上で(つまり、生産計画を問い合わせて、該当する製品がラインに流れる日を狙って)、やってきます。
 UL規格ってのは、アメリカ向けの製品に対して適用される規格です。大雑把な説明だけど。で、そのための部品が入荷するごとに、UL規格を満足している品質であることの証明書(マークとか材料証明書があるのさ)を管理しなくちゃなりません。で、受入を担当する部署が、その書類の管理をすることになっているのだが。購買資材課も、業務の便宜上で受入をするので、主に私がその書類の一部をまとめていたりする。
 金曜日、審査官が来るからという理由で、受入の部署のN課長が打ち合わせをしたいと言ってきた。要するに、今の状況では書類の管理がわかりづらいので、別紙に一覧をまとめて誰が見てもわかる状況にしたい、という話で、
「それは良いことなんじゃないの?」
という流れだったんだが、どうもN課長はその一覧表を私に作らせたかったらしい。が、イジワルな私は分かっていても、自分で
「じゃあ私が作りましょうか。」
とは言わない。絶対に言わない。だって、順当に言ったら私に頼む仕事じゃないからね。N課長のしたにはちゃんと部下がいるしね。厳密に言うと、越権だよな、私に仕事を言いつけるとさ。
 一覧表なんて、作るのは簡単。エクセルにデータと罫線を入力すればいいだけだし。でも、打ち合わせで自分の部下が目の前にいるのにさ、その人に頼みづらいからって人に目線を送るのは間違ってるだろ。知らんプイプイだ、そんなのは。
 それに、N課長は年中仕事しないでタバコばっかり吸ってるの、皆知ってるんだからな。取引先にまで有名になってるのに。そのくらいの資料、たまには自分で作れ。
 打ち合わせが終了したあと、N課長がボソっと
「たじんこさんが作れば、すぐだろうに・・・。」
と言うので
「でもそれは、そっち(の部署)でまとめて貰わないとね。そのあとの管理は、手伝うけど。」
と強気な私であった。

 実際に、審査官のお相手をするのは開発課の人なんだが、結局書類だの、発注管理の話になるとこっちの部署に問い合わせが回ってきてしまう。ま、いいんだけどさー。