久しぶりの散歩

 気がついたら、クリスマスが終わってたよ、あはははは。昨日は、久しぶりに愛犬の花梨と散歩デートだ。茶道のお稽古がなかったので。花梨はちゃんと言ってる事がわかってるみたいで、朝ごはんのあと、母の後ろをソワソワしながらストーカーしていたので、
「たまには私と行こうかぁ?」
と言ってみたら、ちょっと首をかしげて考えた後、いそいそと玄関のところへ。私も慌てて身支度。私と歩くときは、母と一緒のときとは違う散歩コースで、渡良瀬川の土手のところまで行く。といっても、近いけど。時々、私の顔を見上げながら
「こっちはどうかな、こっちに行きたいなぁ。」
というように、散歩のリードをクイクイと引っ張っていくところがカワイイ。これが、絶対に行くぞという気合の入った引っ張り方と、こちらの出方というか様子を伺う引っ張り方が違うってのが、笑わせるのだ。
「そっちはダメ。」
と引っ張り返すと、すぐにあきらめるし。
 信号の無い横断歩道を渡るとき、どうしても花梨は飛び出そうとするので、最近は抱っこして渡っている。そしたら、それを離れたところから見ていた人が、連れの人に
「まぁ、あれを見て。よっぽど大事にしてるのね。」
と言っているのが聞こえた。大事ってのもありますが、一緒になって車に飛び出すわけにいかないので。さすがの私も、車には勝てないからねぇ。
 花梨も年をとったら、あまり遠くまで歩くのはイヤみたいだ。昔は、ヒマだと土手沿いに延々歩いて、私の方が先にへたばっていたが。一生懸命に匂いを嗅ぎまわっている花梨は、横顔が白くなった。つまり、白髪が増えたということで、ちょっと寂しいが、まだまだ元気だし、あと数年は一緒にいられるだろう。なるべく長く一緒に居られますように。