夢

 佐野のアウトレットとイオン、太田のイオン、と郊外大型ショッピングセンターが出来た近年。またもや大型店が出来た!ということで、偶然近所を通りかかった私は、話のネタに立ち寄ることにしたのでした。大抵、そういう大型店は駐車場が混雑していて短気な私はイライラするのに、その時はなぜかすんなり停められた。それは、夢の中だから。で、フラフラ店内を歩く私。そして、一階の化粧品コーナーを通り抜けようとして、何かが変だな、と気付く。通常、そういう店の化粧品コーナーは、メーカー別にブースが分かれているものなのに、その新しい大型店は、品物別に展示されている。口紅だけのコーナー、アイシャドウのコーナー、基礎化粧品もクレンジングとか乳液とかローション別に展示。資生堂カネボウもコーセーも花王ソフィーナも一緒くた。便利なのか不便なのか・・・。ふと立ち止まって考え込んだところが、ちょうど口紅コーナーの前で、売り場のおばちゃんに捕まる。お姉さんじゃなくて、おばちゃんだよ。おばちゃん、私を脈ありと思ったのか口上を述べ始める。
「それ、春の新色なのよ、全部。春はやっぱり、ピンクよね。そうねぇ、あなた今お化粧あまりしてないみたいね。たまにはこういう、はっきりした色はどう?」
と、ド・ピンクを薦めてくる。そ、その色は・・・。そもそも、化粧品の色物関係は、かつてコスメマニアだったときに相当揃えて、極楽鳥のようなメイクだって出来るくらいだよ。口紅の中には、久しぶりに使おうとしたらちょっと匂いが変なのもあって、そういうものは順次捨てているって程なんだからさ。
 が、乗り気でない私を見ても、おばちゃんは引き下がらない。ピンク!ピンク!と連呼する。ふと、隣の棚を見ると、そこはリップグロスのコーナー。
「こ、この色ならいいかも。」
と私が苦し紛れに手に持ったのは、もうちょっと大人しめのピンクのグロス。しかも、800円くらいのやつ。で、おばちゃんも
「そうね、グロスの方が、抵抗がないかもね!」
と納得し、たじんこはおばちゃんから解放されたのであった。

 ・・・というところで目が覚めました。時計は見なかったけど、3時とか4時くらいじゃないだろうか。なんでそんな夢を・・・。それに、大型店舗がまた出来るなんて話、聞いたことないよ。我ながらナゾの多い夢でした。しかも、その後も良く寝付けなくて、なんか寝起きが最悪だった。