買い物

 帰りに、ちょっとさくらもーるへお買い物。用も買う気もないけど、ついついカネコヤをフラフラ。が、冷やかしただけでさっさと次へ。次はダイソー。ここも、別に買う物はないんだけど、フラフラ。数量を増やせば、単価が安くなるってのは定説ではあるけれど、売値が100円ということは、原価はもっと安いわけで。樹脂製の容器なんて、原油の高騰で材料も値上がりしてるはず。海外で作ったとしても、人件費は安く押えられても、材料費に輸送費、金型の償却、輸入の際のモロモロ手数料もかかるとして・・・?
 割り箸などに混じって、飾りスティックというのかな、花をかたどったものがついた楊枝を見つけた。へぇぇ、幼稚園に通うようになった娘のお弁当に、ちょっと使ってあげたいわ、なんて感じかねぇ。あるいは、ちょっとしたおもてなしに?どっちも私には縁の無い話だけど。でも、たまにこうやって用のない商品をぶらぶら眺めるのは楽しいぞよ。もー、妄想が膨らむったら!ダイソーを出て、階段を下りて食料品売り場へ向かう途中にすれ違った若いカップルだって、妄想のネタに。
『今の人、若そうだから高校生くらいかなぁ。兄弟?いや、やはりカップルだろう。夫婦・・・ではないだろうけど、いやいや、若いからって侮っちゃいかん。100円ショップで買い物して、彼の方は違う売り場へ行きたいんだけど、彼女の方はきっと洋服を見たいんだな。ここで、ちょっとケンカっぽい会話になりつつも、彼が折れて、洋服を一緒に選んだりする・・・かもしれない。ここで、二人が良いと思う服が違ったりして。』
 本当にねぇ、頭の中は休みなしで、こういうクダラナイ妄想が広がってるんですよ。で、食料品売り場で、会社の休み時間に飲むインスタントコーヒーを物色。普通のコーヒーじゃなくて、カフェオレとかカフェラッテとか、そういうもの。が、他のコーナーも久しぶりに練り歩くよ。パスタの棚とか、魚のコーナーとか。もう、バレンタイン用のチョコが山積みされていて、そちらも物色。
 私は入社以来、バレンタインなんて殊勝なことはしてません。プライベートでもバレンタインなんて、どこ吹く風。買うなら自分用!が、入社当時、私以外の女子社員は老いも若きも、チョコを配ってました。人がするなら私もしなくちゃ、とは思わないのが、たじんこの偉いところ。が、なぜか近年、バレンタインのチョコを配る人が、かなり減った・・・。私は扇動してません。なのに、人によっては私が扇動したって思ってるんだよな。別に私は聞かれれば「チョコは配りません」って言ってたけどさ、別に「皆の衆、チョコなんて配るでないぞよ。」なんて言ってないよ・・・。そんなの大きなお世話じゃないか。男性社員は、チョコレートは好きじゃないけど、年に一度それなりの量を持って家に帰るのが楽しみだったらしい。そうね、何にももらえないってのも、味気ないかもしれないけどね。
 で、そんなことを考えながらレジに並ぶと、私の二人前に並んだ人が、50代くらいのおじさま。何気にカゴの中を見てしまったが、ハムとかパンとか、すごく簡単なものばかり。いや、実はそれらの材料でイタリアンを作ったりするのかもしれないが。見た目はスーツで、普通のサラリーマン。はい、ここから私の妄想が広がります。
『このおじさま、単身赴任?それとも、奥さんが入院しちゃったので、朝食用のパンなどを調達に来たのかな。入院?年齢からして出産てことはないか。いや、嫁は若いのかもしれん。あるいは晩婚で、やっと出来た子供って場合もある。奥さんが旅行に行ってるってケースもあるな。あるいは、喧嘩して実家に帰られてしまったとか。おお、色々なケースが考えられる。考えられすぎて、止まらない。』
 すいませんねぇ、本当にこんなことばっかり考えててねぇ。