読書

 「鉄鼠の檻」を読了。はぁぁ、長かった…。で、以前の作品での登場人物が絡んでくるので、まごついてしまった。何しろ私は、読み終わったあとに忘れてしまうという得意技を持っているのだ。だから、ミステリーは何回読んでも楽しめる。自慢にならんな。
 この「鉄鼠の檻」は禅のことが出てくるので、「永平寺」のDVDを見た。今はお坊さんと言えども、結婚して子供が居て、お寺を世襲するのが一般的に思える。お坊さんというのが、お寺さんというのが、一つの職業になっているんだな。でも、永平寺のように総本山では、真摯に修行に勤める人が存在する。若い雲水、食べ盛りだろうに、精進料理でよくお腹がすかないな、と感心することしきり。
 ずーっと前に、坐禅を体験したことがある。早朝から住職に説明をうけながら坐禅。で、朝ごはんはお粥。お粥じゃ足りないだろうから、家に帰って二度目のご飯を食べたような記憶がある。そのときの写真をあとで受け取ったら、たぶん食事の作法についての説明をうけている時なんだと思う、食器を前に正座している私が写っていた。真剣なまなざしで、お粥のお鍋を睨んでいた。こんな私が坐禅したところで、悟れまい。我ながらコワイまなざしでありました。そんなところを写真撮影しないで欲しかったな。