道連れ

 旅は道連れ、世は情け。
 7/10の研修会に先生の運転手も兼ねて参加することは決まっていましたが、もう一人道連れが出来ました。Kさんです。実は、Kさんは、花梨の元飼い主のお嬢さんでもあります。世間は狭いなぁ。でも、お稽古の曜日が違うから、滅多に会うことはないんだけど。
 いつもながら、先生は気を利かせてくださって、Kさんに
「たじんこさんが車を出すから、一緒に乗っていきなさい。」
って言ってくださったようで。事後承諾かよ。別に良いんだけどさ、先生がそこまで先回りしてくれると、本当にお抱え運転手って感じね、私。ここへきて
「イヤです、車は出しません。」
とかいう人いるかね。相当根性が入ってなければ言わないよ、そんなこと。言えない。私も
「もちろん良いですとも、でへへへへ。」
とか言ってる始末ですし、でへへへへ。
 が、Kさんのお宅へ寄るとすると、遠回りだよなぁ。帰りも寄らなくちゃだしなぁ。人様を車に乗せて行くって、緊張するよな、責任もあるし。一人なら、いつもと同じだけどさ。
 今まで、茶会やら何やらで集団で出かけるときは、私じゃなくてもっと運転の上手な人が車を出してくれることが多かった。が、そういう人たちも、他に用事があったり、遠方へお嫁に行ったりとそれぞれの事情がある。土曜日と日曜日が休日で、デートの予定もなく暇そうで、先生の家に比較的近い、という条件を満たしているのは、今は私しかいないのだ。だから先生は土日に茶道がらみの用事があると、私を真っ先に誘うようになってきた。まぁね、今まで人に乗せてもらってたんだから、私も協力しなくちゃならんのだが…。
 青年部に、名前は残っているものの実質的には活動に参加しなくなった事情について、先生はどこまで聞いているのか、私も説明はしていない。青年部に見切りをつけたころ、母の体調がすこぶる悪かったから、それを言い訳に使わせてもらったから、それはもしかしたら先生にも話が言っているかもしれない。実際、何回か母親の具合について質問されたし。今は元気バリバリだけどね、本当はね。
 お茶のお稽古以外の用事については、極力避けたい。つまり、家でゴロゴロしていたい。しかし、まさかそのまま言うわけにはいくまい。
『私は真性のグウタラなんです。茶道は嫌いじゃないから、お稽古は細々と続けていきたいんですが、他のことは面倒だからイヤです。』
なんて言ったら、先生はどんな顔をするかな。
 さて、先週は思わぬ腰痛によりお稽古を急遽休んだので、今日は久しぶりのお稽古となった。花月を2回したので、先週の分までお稽古したことになった。結果オーライ。先週休んだときに腰痛のことを言わなかったので、今日説明したら、みんな驚いていた。でも、たいしたことなくてよかったです。