けんけい

 前にも書いたかもしれないですが、私の母は私が生まれる直前まで、警察職員でした。おまわりさんというか婦警じゃなくて、事務職ですけど。でも、特殊な仕事をしているので、事務職といえども躾は厳しかったようです。だからあんなオニババなのね・・・あわわわ。
 私が先日から読んでいる『遺体収容』という本を机の上に放り出していたら、案の定興味を持ったようで、パラパラとめくったようです。母は群馬県警にも出向というか、そんな感じで勤務していたことがあるので、なつかしい名前が出てきたと言っていました。
 県警の一番えらい人は、本部長って言うんですねー。初めて知った。部長って言ったら、ほら、サトウ部長じゃないですか、私の中では。さすがに本部長になっちゃうと、私は幹部って器じゃないので・・・。サトウ交通課長とたじんこ婦警くらいでどうだろう?
「課長!今日もがんがん取り締まってきました。」
「うん、たじんこ君、ご苦労!」
なんちゃって、なんちゃって。
 そんな妄想はおいといて、この『遺体収容』を読むと、今更ながらに警察をはじめとする多くの人々が苦労したんだなぁ・・・って思います。遺族の人にも色々なタイプがいるし、状況が特殊なだけに、冷静な気持ちではいられなくて、ついつい周囲に当り散らしたりしただろうし。そしてその理不尽な仕打ちを物陰で拳を握って耐えていたというエピソードに、今更ながら同情してしまいました。それに、食事の確保も大変だったようですね。食いしん坊には辛いなぁ。悲惨な事故の現場を見たら食欲減退しそうだけど、でもしっかり栄養つけて体力を維持しないとね。