チャングム

 最近、うちの母(それにしても私の日記は花梨と母と会社の人で成り立っているな。世間が狭いな。箱入りだから、じゃなくて引きこもりだから)は、韓流ドラマのチャングムほにゃららいうドラマにはまっています。が、問題は、割と遅い時間に放送されているということなのです。たしかBSなのですが。母は夜が早い。としよりだから。夕食後、すぐにお風呂に入って、すぐに布団に入る。遅くても9時には布団にいます。で、布団に寝ながらテレビを見るという、実に行儀の悪い優雅なことをなさっているわけですが、肝心のドラマが流れているときは思いっきり熟睡しているんです。普通、そうだよね。たまに声をかけるわけですよ、こう見えても(見えてないけど)やさしい娘だから。
「ちょっと!テレビつけっぱなしで寝てるな!見るのか消すのか、どっちかにしなさいよ!」
どこがやさしい娘だ。でも、ぜんぜん効き目なし。
 さて、そのチャングムが、地上派でも放送されることになったようで。でも時間は夜の11時。遅い。遅いの。寝ちゃうよ。ダメよ。
 じゃあさ、そんなに好きなドラマならビデオを買ってあげるよ、NHKは出してるだろ、ビデオを…って調べたら、ものすごい長い話で、まだ途中までの話の分しかビデオが出てなくて、出てる分をそろえても10万円くらいかかりそう。DVDは、もう少し安いみたいですが、見られるのは今のところ私のパソコンだけ。母にパソコンの使い方を教えるのと、10万円と、どちらがお得なのか…。母は機械オンチで、最近は一切私に任せっぱなしで覚える気すら無い。しかも、そんな人にパソコン扱わせて壊されたら困る。
 で、茶の間のビデオ一体型テレビで録画することにしました。ねー、やさしいよねー。この私が(ってえらそうに)、わざわざビデオの録画予約をしてあげようと言うのだ。この、ものぐさでメンドクサガリでグウタラな私が!
 が、どうも茶の間のテレビは受像は差し支えないが、ビデオはいつの間にか壊れたらしく、画像を録画できているが、音は録音できてない。無声映画じゃあるまいし、それじゃ意味がないのよ。ここは、母の寝ている部屋にあるビデオデッキを使うしかないか。
 が、こちらの部屋はテレビが壊れていて、受像が出来ない。なので、ビデオデッキを通して受像し、テレビに映すという、実にめんどくさいことをしているのだ。これのやり方を母に教えるのに苦労した。広告の裏に、懇切丁寧な説明書を作ったくらいだ。まず、両方の電源をいれ、テレビをビデオの画面に切り替え、そしてビデオデッキ用のリモコンを操作し…、という手順を、スパルタな口調でビシビシと教えました。こちらのビデオを使うとなると、その間は他の番組見られない。見たい番組を録画しているから、他の番組が見られなくてもいいんだが、寝ぼけてチャンネルをチャカチャカと変えられても困る。母はチャンネルをやたらと変える人なのですよ。いつもそれで怒っている私。
 というわけで、来週、またリベンジします。