切り裂きジャック

 大学生のとき、「検屍官」っていう小説のタイトルに惹かれて、パトリシア・コーンウェルという作家を知り、以来、シリーズは一応読み通しています。「スズメバチの巣」などの、”ケイ・スカーペッタ”シリーズでない作品は読んでいないのですが…。
 ちなみに、地元の銀行の面接試験を受けたとき、愛読書を聞かれて(趣味の欄に読書って書いたから)、「検屍官」を挙げて、そのあらすじを話したら、
「たじんこさんは、一般職を希望されているようですが、そういう話にあこがれるようなら、実は総合職のほうがいいんじゃないんですか。」
とか言われて、むかついたことがあります。うるせぇ、じじい。そもそも、本当に採用する人間の面接は、とっくの昔に済ませてるくせに、他の学生がそれを知らないとでも思ってんのか、馬鹿にするのもいい加減にしやがれ、とちゃぶ台をひっくり返してやれば良かった。ちゃぶ台はありませんでしたけどね。
 ま、ともかく、そのコーンウェルさんが書いた「真相」っていう、切り裂きジャックをテーマにしたノンフィクションを読んでいます。毎晩、寝る前に、寝酒をちびちび舐めるがごとく、読み進めているのですが、なかなか面白い。
 この本の中で、シッカートという人が出てくるんですが、この人物像が興味深いです。今夜も、寝酒代わりにこの本を…いひひひひ。
 それにしても、だ。昔は面白い本を読み出したら、夜中でも目が爛々として、一気に読まないと気がすまなかったのに、今は
「うわー、面白くなってきたぞぉぉぉ…zzz…」
って、かなり寝つきが良くなっちゃいました。おかげで、ストーリーがブツブツと途切れちゃって、つながらないったら。