花梨

 花梨、すっかりバーサンのはずなのに、今、発情期を迎えています。

 私自身はメス犬を飼うのは花梨で2匹目です。中学生のとき、父が拾った雑種の犬もメスでした。この子は、外につないで飼っていたため、近所のさかったオス犬にテゴメにされて、妊娠してしまい、堕胎&避妊手術をすることになってしまったという苦い思い出があります。せっかく授かった命、出来ることなら産ませてやりたかったのですが、私以外の家族は子犬の貰い手を探すなんて意見に耳を貸してくれませんでした。探したところで、すぐに見つかるものでもないのは分かってるんだけど。獣医さんに連れて行かれるまで、不憫で仕方なかったなぁ…。
 で、うちの犬を孕ませたバカなオス犬は、近所の飼い犬であり、その家では犬が騒ぐと散歩に連れて行く代わりに鎖を外すという不届きなことをしていることが、ご近所の証言で明らかであり、うちの犬の他にも孕ませたメス犬が何匹かいたということで、私の逆鱗に触れることになりました。その後、鎖から外れてフラフラしているのを見かけたら、ものすごい勢いで私に追い回されることになりました。
 ま、それはともかく、花梨は家の中で飼っているため、どこの馬の骨ともわからんアホなオス犬など、ちょっかいが出せないんですがね。なんつーか、人間と同じで出血するわけで、あちこちにシミ作ってるんですよ。イヌは基本的に自分で舐めて始末してるんですが、花梨が悪いのか、あるいは皆そうなのか?夜中寒いときは母の布団にもぐるため、母の布団のシーツも無残なことになってます。
 今は犬用の生理パンツなんてのも売っていて、買って穿かせたんですが、すぐに脱いじゃう。
 それにしても、発情期のフェロモンというのはものすごい威力で、普段は知らんぷりのオス犬も、散歩中の花梨に襲い掛からんばかりの勢いで迫って来ます。そのフェロモン、ちょっと分けて欲しいかも、とアホなことを考えてる飼い主も一匹いたりします。