しぶとい

 意外としぶとい風邪は、まだ体内で活動しております。ひそかに流行しているらしいこの風邪のヤロウは、発熱はあまりなく(あっても微熱程度)、鼻とノドを痛めつけるタイプらしいです。さっさとあっちに行け、しっしっ。
 月曜日は仕事の関係でどうしても休めないぃ、と出社したものの、急ぎの仕事を片付けるのがやっとでした。帰りに医者に寄ろうと思ったけど、受付時間を過ぎてしまったぜ。というわけで、火曜日の午前中に、仕事を中抜けして医者に行ってきました。が、実は火曜日は月曜日より楽になったような気がして、
「なんだー、医者に来なくても大丈夫だったかもねー。」
と自分では思っていたんだが、鼻が詰まって呼吸がしづらくて酸欠だったせいかどうか、目がうつろになっていたようで、会社では取引先の人を驚かせ、医者に行けば薬剤師さんにびびられ…。なんていうかもう、サカナが死んでいるかのような目って言われました。いやいや、生きてるから、私は生きてるからっ。
 医者の薬を飲んだら、逆に鼻水がズビズバと際限なく出てくるんですが、どうしてなんでしょう。鼻が詰まるよりは、流れたほうがいいのか?あと、私のキライな咳止めシロップも処方されて、昨日は大人しく飲んでたんですが、今日はもう咳が出ないから飲まなかったんです。だってマズイ。もうちょっと後あじのさわやかな咳止めは無いのか。それに、子供じゃないんだから、シロップってどうなの、先生。会社の昼休みに飲んでたら、なんかバカにされちゃったじゃないのよ。で、今朝からシロップを飲まなかったら、それは間違いだった。
 今日の昼過ぎ、新規のお客が来て、打ち合わせのはずが、妙に咳き込んじゃって打ち合わせどころじゃない。
「当社の製品は、主に…ゲホゲホグハッ!…すみません。」
こんな感じで、ハンカチで押さえたものの、ゲホゲホグハッ!ガハ!ゲフゲフゲフ!ひでぶ!!って咳ばかりしてるんじゃ、相手の人も打ち合わせどころじゃない。打ち合わせつっても、実際の物流は商社を通すことになるので、今日は顔合わせってな感じだけど、それにしてもこんなんじゃねぇ、失礼きわまりない。あー、咳止めシロップ、飲んどけば良かった…。相手の営業マン、のど飴をひとつくれましたよ…。
 あんなに咳き込んだら、またノドが炎症ひどくなるうぅぅ。
 でも、死んだ魚の目が、少しは生き返ったって言われましたので、徐々に回復しているらしい。早く治さないと、会社でみんなの視線が、まるで私のことをバイキン扱いしているようなのです。ひどい!風邪をうつしてやる!
 なんつってたら、母親に風邪がうつったようで、今ゲホゲホひでぶ!って言ってます。