夏の着物

 今日は研究会と言う名の、お茶のお稽古でした。相伝もののお稽古をするのであります。相伝、なので、許された人しかお稽古できない…と書くとなにやら怪しげでエラソウな感じですが。以前にも書いたかもしれないですが、お免状にも段階があるわけで、通常は自分より先に進んでいる人のお点前を見るのも勉強のうちなんですけど、相伝はその許状を貰ってないと見ることが出来ない、見てはならない世界、らしいです。習ってる私自身が良く分かってない。けど、見られなくても全然悔しいものではありません。
 数ヶ月ぶりとなった研究会、私はトップバッターの炭点前でした。ぶはー。暑いよう。
 普段のお稽古は洋服ですが、研究会は基本は着物です。私の習っている先生は、着物だったら小紋でもいいよーと仰ってくださいますが、厳しいところだと、無地の紋付とか言われるらしいです。着物が流行してるとか聞きますが、通常、オシャレするために着物を買う(お金がある人は誂える)ときに、一番購入しやすくて普段着にかわゆいのは、小紋ですよね。色無地は、紋付にすると格が上がって大抵の場面に対応できるんですが、あんまり楽しくない。無地だから。が、茶の湯の世界で一番無難なのは、この紋付色無地なのでありますよ。
 ちょっと話が逸れたな。で、着物には、季節の約束がありまして、洋服もそうですけど、夏には夏の着物があるわけです。7月・8月は、絽だとか紗だとか着ることになる…。
 先日、長崎屋をフラフラしていたら、普通の洋服売ってるテナントで、浴衣も売ってました。へぇー、着物が流行ってのは、あながちウソじゃないのね、と思いました。呉服屋さんはちょっと敷居が高いですよね。私も、買うつもりがないと、オイソレとはまたげない敷居です。が、いつも洋服買うお店で、浴衣のセットを買うってのはいいですね。若いお嬢さんの浴衣姿はかわゆいので、皆どんどん着るといいと思います。
 ただ、浴衣というのはもともとバスローブ的なものなので、夕方から夏祭りに出かけるとか、花火に行くというシチュエーションがピッタリです。昼間もいいんだけど、良いんだけど暑いと思うよ!
 精神的には保守的なババァなので、若い方こそ基本に忠実にきっちりした着付けをしたほうが、かわゆいなぁ、って思うんですけど、まったく個人的見解なうえに、大きなお世話ですね。人の着付けをどうこう言えるほどの人物じゃないんだけどね。でも、襟の合わせだけは!そこだけはチェックよ!間違えると、死人の着付けになっちゃうのよ!って、おばちゃんは言いたい。