雨がザバザバ

 朝から雨がザーバザバ降っております。
 おかんが、セブンイレブンにパンを買いに行くというので、そのパンはつまるところ私の朝食用なので、雨の中を年寄り歩かせるのも可哀想かーと、珍しく仏心を出して
「じゃぁ、車出してやろうか。」
と申し出たら、
「天変地異の前触れだわ!車を出してくれるなら、ヤオコーの方が良い。」
と言われ、しょうがねぇなぁ、と行ってきました。車から降りるとき、傘のワンタッチボタンが分からなくてオタオタして、自分も車の運転席も雨で濡れました。
 人間、考えることは皆同じと見えて、母ちゃんを下ろすのにスーパーの出入り口付近に車を寄せているんですが、母ちゃんが買い物終わるまでそこに停車しているのはいかにも邪魔です。乗り降りのときだけ停車させとけ。
 こんな天気なのに、車を出してもらったから、という理由で、自分一人のときは買えない、洗剤(でかい箱のやつね)を買うわ、お米を買うわ、この雨の中で車に積めってか!屋根のある駐車場ならともかく、ここは屋根がねぇぞ!
 おまけに、
「買い物のリストを家に忘れちゃった。お前が車を出すなんて言うから。」
とオカンがワケのわからんことを言い出しまして。車を出すのと、メモを忘れたのとどう関係があるんじゃい!もともと買い物に行くつもりだったんなら、急いでいるわけじゃないんだから、ちゃんとメモを確認してから私に出かけようって声をかければいいんじゃないのかっ、と言い返したら、
「それは、そうなんだけど、えへへへへ。」
だと。オマケに帰りの車の中で
「トイレに行きたい!もれそう!」
とか言い出すし。だったら、ヤオコーで済ませとけ、ていうか、家を出る前にちゃんとトイレ済ませとけばいいんじゃないの、ヤオコーとうちの距離は車だったら3分もかからないくらいでしょうよ。これまた、
「そうそう、そうなのよね、えへへへへ。」
 要するに、娘が思いがけず車を出そうかなんて言ったもんだから、あわててトイレも済まさずメモを持つのも忘れてとりあえず出かけた、ということらしい。
 一番シャクにさわったのは、ヤオコーに行ってる間はすごい激しい降りで、家に着いた途端、ちょっとおさまって来た事です。くそう、後で覚えてろよ、と思ったものの、雨雲に向かって啖呵きっても仕方がないことでありました。このモヤモヤをどこにぶつけたらいいの。