花梨

 昨夜、外から戻った花梨の様子がおかしいなぁ、と思って、
「どうしたんだい、マッサージでもしてあげようか。」
とモミモミし始めたんですが、どうも足をペロペロと舐めている…。んんん?と覗き込んだら、あら大変、血が!
 左の後ろ足の一番内側の爪がまるっきりなくなっているじゃありませんか。そしてそこから血がジュワー。
「ち、ち、ち、血が、血が、血が出てるっ、爪、爪はどうしたんだ。」
人はどうして動揺すると、言おうとしていることがスンナリ出てこないんでしょうね。
 どうも、庭に猫が来たのではしゃいで外でケンカ売ってるときに、はしゃぎすぎて、どこかに引っ掛けたみたいですよ。お前はついこないだも、私とはしゃぎすぎて前足の爪を折っただろうに。学習してないのね?
 前足のときは、狼爪と呼ばれるところだったので、痛いけど歩くには何とかなったんですけど、今回は後ろ足で、痛くて下に付けないみたい。ビッコひきながら歩いてます。というか歩くのがイヤで、寝たきりになってます。うーん。
 包帯巻いて、やっと血は止まったみたいなんですが、包帯を取り替えようとすると、ほんのちょっと触っただけでも痛いみたいで、キャン!と悲鳴をあげては私の手に噛り付くので、私も痛い。今回は私のせいじゃないのに、やっぱり私の手を噛むのね。ていうか、包帯を巻いている途中で嫌がって動かすから、余計に痛いんだと思うよ。
 朝から、ご飯も食べに来なけりゃ散歩に誘っても動かないです。一応、歩こうとすれば歩けるけれど、長時間は無理。庭に下りるのも無理。で、トイレのために、花梨を抱えて外へ出ました。しばらく介護生活か?
 でも、そんな大怪我したのに、外では騒いでなかったんだよなぁ。あまりの痛さに、悲鳴も出なかったのかな。昔はこんなケガなんてありえなかったのに、年寄りで鈍くなってるんだろうなぁ。とほほ。