花梨のその後

 皆様がご心配しているといけませんので、ご報告をば。

 花梨は、今週半ばくらいから、元気を取り戻してきました。食欲も戻って、私の朝食のパンをねだったり(そして狙ったり)、自分のエサもきれーいに完食し、散歩にも喜んで行くようになり、今日はネコが庭から見えたらしくて吼えたそうです。
 が、一方で体調がイマイチで心細いのか、母の布団で寝てますし、私が昨日帰宅したときには、布団に寝たままクンクンと鼻を鳴らしてました。
 少し元気になってきたところで、母は
「やっぱり、手術しなくてもいいんじゃないのー。」
などと言い出し、その根拠として、犬仲間からの情報で、ある獣医さんは、しこりが急に変化しなければ手術しないで様子を見る主義だという、などとノタまっております。
 もちろん、私だって何がなんでも手術すりゃいいとは思ってない。思っていないけれど、飼い主の勝手な考えで、手術すれば助かる(言い方を変えれば、手術しないと助からない)病気を放置して取り返しのつかないことには、絶対に絶対にしたくないのです。
 が、母の気持ちも少しは分かる。残念ながら、花梨が子犬のときからお世話になっている獣医さんと私たちは、あまり相性が良くないみたいなのです。もともと、自宅から歩いても通える近さだけで選んだ獣医さんで、花梨は予防接種とフィラリアの予防くらいしかお世話になることがないのですが、最近、歳をとったせいか、時々不調らしくなっても、診療が
「本当にそれでいいのか?」
って思えるときがあるのです。今回の花梨の不調も、
「別にたいしたことないのに、騒いでる。」
ってなくらいの、あしらい方に思える。原因がわからなくても、調子が悪いのだけは確かなんだから、そんなときには人間だって、血液を検査したり、レントゲンを撮ったりするじゃないですか。
 子供を持つ親が、子供を診療する医者に対して色々と考えるように、飼い主はペットを診療する獣医さんに対して色々と考えるのです。
 今月はバタバタと忙しいのですが、しかし花梨という大切な存在のために、別の獣医さんに、花梨のシコリを見てもらうのも、ひとつの方法だと思っています。人間でいうとセカンド・オピニオンってやつね。

 あと、ひそかに私が考えているのは、花梨は母との散歩じゃ不満なのかな、ということです。母の話を聞いていると、母が行きたいように散歩に連れて行くようなのですが、それが花梨の好きな道じゃないことが気に掛かっています。そろそろ暖かくなってきたことだし、散歩を夏時間に切り替えていこうと思っています。夏時間とは、すなわち私が朝、頑張って早起きして散歩に行くというくらいの時間です。今は冬時間で、日中の暖かい時間にのんびり母と散歩しています。