カエルの話

 カエルで思い出しましたが、我が家の周囲はかつて田んぼだらけで、しかも昔は隣のお宅との境界が一部塀じゃなくて植え込みでした。なので、カエルが結構繁殖しては家の庭に来ておりましたよ。しかし、今はどんどん住宅が建ち、田んぼは減り、隣の家を建て替えたときに塀でドーンと仕切られて、カエルを庭で見かけることが少なくなりました。
 が、今日、庭で作業していたら、小さいアマガエルが居るのを発見。
「んもー、平和に暮らしていたのに、急にゴソゴソ始めるから、逃げなくちゃ、ゲコゲコ!」
と言ってました。なんちゃって。
 カエル、くれぐれも花梨には見つからないようにな。たんぱく質にされちゃうから。
 カエルのこと、昔は大嫌いだったんですけどねぇ。大昔、私がいたいけな女子高生だったとき、偶然カエルが用水路に飛び込んで泳ぐところを見て、尊敬するようになりました。あのジャンプ、飛び込み、そして平泳ぎ。ビューティフォーでした。カエルってすげぇ!
 でも、別にカエルに頬擦りしたいほど好きになったわけでなくて、電柱の陰からそっと憧れの先輩を見つける程度の気持ちです。なんていうか、ちょっと距離を置いて見守りたい、目線は合わなくて良い、でも一旦見つけてしまうと何故か見つめてしまうっていう。屈折した愛?実際に、そんな陰から誰かを見つめるなんてしたことないですけどね、わはははは。