山月記

 会社で製造している機械で、紙詰まりが多発するとかで、クレームなんだか修理なんだか、担当のN氏がなにやらやっておりました。で、実際に詰まった紙を見ながら、
「高校生のとき、こんな難しい問題やったっけなぁ。」
と言うので、どれどれ、と見せてもらったら、国語の問題が書いてあるプリントでした。
 山月記の問題が書いてあったりして、
「うわー、高校生のとき、これ習ったよ、なつかしい。」
と言いつつ、問題を見ていて、作者は中島敦でしょう、これは分かるな…、これは何だ、分からんぞ、とかぼやいていたら、
「俺、古典の時間はいつもさぼっていたから。」
ってN氏。でも、山月記は、現代国語だったと思うんだけど…。