新しいおうち

 花梨の前の飼い主、というか花梨の親犬を飼っていた方が、家を新築しました。散歩コースで脇を通るので、ほええ立派なおうちですなぁ、と眺めていたら、ビーグルがひょっこり顔を出して花梨と私を見送ってくれました。花梨の親犬はもう死んでしまって、今いるのは花梨とは全然血縁関係にないビーグルの親子なんです。が、この娘犬の方が、妙に花梨のことを好きみたいで、散歩中に花梨をみかけようものなら、花梨を見たまま動かなくなってしまうのです。メス同士なのに、不思議。で、娘犬と花梨がご挨拶していると、親犬は
「うちの娘に何の用かしら。」
みたいな感じで、花梨の匂いを嗅ぎに来て…、そして花梨は前の飼い主といえるMさんにご挨拶にいって、散歩用リードがひっからまったりします。