我が家に猫がやってくる

 長兄が迷い猫を保護して数ヶ月。なかなか貰い手がつかずに現在に至っております。長兄が住んでいるところは、原則ペットは禁止だそうで、一体どうするんだろうなー、と少々気になっておりました。
 最近、一度家に連れてきましたが、我が家の女王・花梨さまが興奮しきり。猫もフシャー!とか言っちゃって、中々ニギヤカでした。花梨と仲良しならなぁ・・・と思うものの、花梨と仲良しだとしても、猫を飼うのは中々難しい事情もありまして。
 が、長兄が出張で家を空けるらしく、1週間ほど預かってくれないかという依頼がありました。さーて、物置に入れっぱなしというわけにもいかないし、どこの部屋に置こうか・閉じ込めっぱなしにはできないから、適宜散歩に連れ出さねばならんな、と考えつつ母に言うと、何を勘違いしたのか、
「やっぱり、いつまでもペット禁止のところで飼うわけにはいかないわよねぇ?花梨とケンカしないようにしなくちゃ。あと、獣医さんにも連れて行かなくちゃならないね、やっぱりワクチンは必要でしょ。」
と、すっかり飼う気でおります。
「あのさ、とりあえず、預かるだけだよ?」
「だって、預かるって言ったって、最終的には貰い手つかなかったら、うちで飼う事になるんじゃないのぉ?」
 おかーさん、もしかして、この間連れてきたとき、ちょっと可愛くなっちゃってんでしょ。そういえば、花梨を飼うときだって、それまでは
「絶対にダメ。もう生き物は飼いません。お母さん、年とってきたから世話なんて出来ないもの。」
って断言していたくせに、花梨に出会った途端にヒトメボレで、前の飼い主さんと、いつの間にか貰う約束しちゃってたし。
 というわけで、まだ未定ですが、しかし猫を預かることだけは確定なので、花梨が寝ているところに
「花梨は猫と仲良し・花梨は猫が大好き。」
とブツブツ呟いて、暗示をかけています。