カエルと私

 カエルって言えば、私は子供のとき、カエルが苦手でした。なんか、見た目がキライだったのです。今もそう得意なわけじゃないですけど。なので、ケロッピとかも、どうして可愛いのかが良く理解できませんでした。カエル好きの皆さん、申し訳ない。
 ただ、高校生のとき、夏は水泳の授業があって、水泳が苦手な上に中学校では水泳の授業がなかったため、すっかり泳ぎを忘れていた私は、特に平泳ぎに苦戦しておりました。クロールは勢いで何とか進めるけれど、平泳ぎはどうやっても溺れているようにしか見えないのです。ある日、散歩をしていて、何気なく田圃の脇の用水路を覗き込んでいた私の目の前を、カエルがシュワーっと泳いで行きました。そりゃーもう素晴らしい泳ぎで、それをキッカケに、
「カエルって見た目は好きになれないけど、あんな泳ぎが出来るとはすごい奴だ!」
と、訳の分からない尊敬の念を抱くようになりました。
 ただ、理解不能な行動もありますよね。我が家は平屋ですが、それでも屋根(正しくは、雨どい)からカエルがビヨーンって飛び出してきて、雨どいの詰まりを掃除していた私の顔を直撃して(脚立に乗っていた)下の地面に着地したときは、
「お、お前はどこから屋根に登ったんだぁぁぁ。」
って吃驚させられましたよ。もしカエルがオリンピックに出場したら、誰も勝てませんやね。って、そんな想像しているのは私だけか。