花梨

 花梨は今、発情期中。文字通り、出血サービス中。なんて品の無いジョークを書いてんだ!
 そんなお茶目なジョークはさておいて、パンツをはかせてもオムツをつけても、何とかして取ってしまう花梨。よって、そのままの姿で家のなかをウロウロし、あちこちを出血で汚しております。特に寝ているときは自分で舐めて始末することをしないため、布団が汚れます・・・。が、その汚れは、せいぜい水玉模様程度でしたのに、今回、かなりの量の出血が見られました。びっくりです。
 わけあって、避妊しなかった花梨は、年齢を重ねると共に病気のリスクが高くなります。ヒートの出血異常ときたら、どうも子宮蓄膿症が一番可能性として高い・・・。しかし、子宮蓄膿症の根本的治療は、やはり外科的な処置になり、となると麻酔を使いたくない花梨にはできない治療法ということに。その後落ち着くかと思いきや、やはり寝ている間に、かなり大きな出血のしみをつける花梨。
 が、実は私は少し疑問だったのです。飼い主なら誰でもそうするかと思いますが、出血を見つけた後、花梨の股を覗き込み、ちょっとお腹を押して見たり、出血している部分にティッシュを当ててみたりしても、今までのヒート時と変わることがない。本当にここから、あれだけの血液が出ているんだろうか。一人で考えているよりは、また大げさな・・・って顔されても仕方ないから、獣医さんに診せたほうが良いんじゃないか。
 そして昨日、寝ている花梨を何気なく見ていたら、またもや血が・・・。でも今回は、まだそれほどの量じゃない。布団に小さなしみが見えた・・・でも待てよ。あの血、ちょうど今花梨が寝ていた姿からすると、お尻じゃなくて、頭があった場所だ。口・・・?
 寝ぼけている花梨の口を持ったら、左側から血がタラリ。ヒートの出血が多いんじゃない、口から血が出ていたんだ!性格には、口というより歯茎のようです。下あごです。ティッシュで血を拭き取りつつ、確かめようとしましたが、正確な出血場所が特定できず。
 どうやら、たぶん歯槽膿漏が進行して歯茎から出血し、その血の味に刺激されて寝たまま口をクチャクチャさせているうちに、ヨダレと共に口の脇から流れ出た血液が布団にしみこんで、割と多い目の出血に見えたようです。っていうか、実際、結構な量が出てるように見えました。あんまり口を開けさせるもんだから、花梨が嫌がっちゃって、仕舞いには私に寄り付かなくなりましたよ。
 出血の原因はなんとなく掴めたけれど、あまりに何回も出血するなら、それこそ獣医さんに相談しないと。で、ここ2・3日さぼりがちだった歯磨きをしがてら、もう一度口をよく見ましたが、今日は出血は見られませんでした。歯磨きといっても、ジェルを歯茎に指で塗ってやるだけです。上の歯にばかり気を取られていましたが、下もよく塗らないとね。で、私が断固とした口調で、
「花梨、寝る前においで。歯磨きするよ。イヤだって言っても絶対するよ。オスワリしなさい。」
と呼んだとき、ものすごく重い足取りで来て、すっごくイヤそうな顔でオスワリを通り越して降参のポーズをしようとする花梨が面白いです。そういえば、花梨の嫌いな爪きりとか歯磨きばかりしていて、花梨の好きなマッサージがおろそかだった。3連休はサービスしないと。なにこの、仕事に追われて子育てを妻に押し付けっぱなしの父みたいな考え。あたい、お母さんじゃなくてお父さんかよ。